ラットプルダウンの効果的なやり方|背中の広背筋を鍛えるトレーニング

北野 優旗北野 優旗

#骨盤ダイエット #O脚 #ヒップアップ #産後に #大学共同研究 #プレゼントに

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ラットプルダウンの基本的なフォームと鍛えられる筋肉群

ラットプルダウン
Lat Pull down

【概要】
別名

ラットマシン(Lat machine)

ターゲット

メイン:広背筋/大円筋/僧帽筋
サブ:上腕二頭筋/菱形筋/小円筋/脊柱起立筋群

レベル

初級から中級

必要器具
  • 専用のラットプルマシン

ラットプルダウンの基本的な方法と正しいフォーム・効果を高めるやり方のコツ・安全と注意事項・応用編(他の方法・初心者・女性でもできる方法)について詳しく解説していきます。

またラットプルダウンは別名ラットマシン(Rat machine)とも言われ、本記事では名前を統一して、「ラットプルダウン」で解説していきます。
SNSやブログ等で紹介してもらえるとうれしいです。

ラットプルダウンで背中を鍛える(広背筋、大円筋、僧帽筋)

目次

基本的な方法

 タップしてフィットネス動画を見る

ラットプルダウンの基本は「バーを上から下に引くように背中と腕の筋肉に負荷をかけることです。
通常は、ケーブルと結び付けられているバーを引っ張る形で行われます。

スタートポジション

ラットプルダウンのスタートポジション

スタートポジション

スタートポジョンのポイントはまずケーブルを短めにセッティングすることです。
スタートポジョンをとった段階でケーブルがしっかりと張っていることが大前提。あまり長くケーブルをセッティングしてしまうと筋肉を使う可動域が狭くなってしまい、十分なトレーニング効果が得られない恐れがあります。

そして姿勢は上半身を床から60度の角度にし、胸を張ってバーを持ち上げるのがポイントです。
この60度というポジションはもっとも姿勢を安定させた状態で力を込めてバーを下げることができる角度です。繰り返し上げ下げする間に姿勢が崩れないよう、この基本的な姿勢を忘れずに心がけましょう。

動作手順

ラットプルダウンの動作手順

  1. ラットマシンにベントラットバーをセットし、シートやレッグパッドの位置を調節しておく。
  2. マシンと向き合うように座り、ベントラットバー胸へ引ききったときに腕が90度になる手幅でバーを持つ。胸を張り、背中を伸ばす。上体はやや後傾姿勢(60度)。
  3. 息を吸いながらバーを引く。同時に肩甲骨を寄せていくと菱形筋まで鍛えることができる。
  4. 胸上部まで引いたら、息を吐きながら元の姿勢に戻る。
  5. 2 – 4を繰り返す。

呼吸

息を吐きながらバーを下げ、上げるときに息を吸います。
息を止めた状態で行う筋トレが多いですか、このラットプルダウンは呼吸をしながら動かすのが特徴です。

回数・セット数・重量

ラットプルダウンの回数とセット数

回数に関してはひとりひとりの筋力や負荷とも関わってきます。
初心者の方は、具体的な数字を挙げるのは難しいのですが、一般的には1セット20回で3セットが理想的とされています。
言い方を変えれば、この回数・セット数を目標とし、この回数・セット数をこなせる重量をセッティングして行うとよいかもしれません。

慣れていない場合は無理をせず、軽めの重さで設定したり、回数を少なくしてください。
正しいフォームを意識して徐々に慣れていくことが大切です。

慣れてきたら、以下のように「総負荷量」で筋肥大を目指しましょう。

ちなみにですが、私の場合ですとラットプルダウンは、以下のような総負荷量の回数でセットを組んでいます。

中級者以上の参考「総負荷量」
(回数・重量・セット数)
1セット12RM
2セット9RM
3セット6RM
4セット3RM
5セット6RM
6セット18RM

※「RM」とはRepetition Maximum(最大反復回数)の略語。
ある一定の重さに対し、何回反復できるかにより、自分の限界となる運動強度を判断する方法。

セット間のインターバル休憩時間については、こちらの記事も参考にしてください。

筋トレの頻度は週2を目安に行うことで筋肥大効果が得られます。

ラットプルダウンの重量の目安

それぞれ、以下のレベルの人を対象して、重量の目安表を示します。

  • 初心者:1ヶ月以上トレーニングした人
  • 初級者:6ヶ月以上トレーニングした人
  • 中級者:2年以上トレーニングした人
  • 上級者:5年以上トレーニングした人
  • エリート:アスリート

なお、こちらのデータは海外のサイト「STRENGTH LEVELストレングス レベル (強度レベル)」を参照しました。また、こちらの数値は正しいフォームで1回だけ挙げられる最大重量(1RM)を示しています。
自分の体重とウェイトトレーニングの経験から、ラットプルダウン重量の目安がわかります。

男性の体重別ラットプルダウン基準(kg)
体 重初心者初級者中級者上級者エリート
5025395881105
5528436386112
6031476792118
6534517297124
70375476101129
75395780106134
80426184110139
85456487115144
90476791119149
95507094122153
100527297126157
1055475101130161
1105778104133165
1155980107137169
1206183110140172
1256385112143176
1306588115146179
1356790118149183
1406992120152186
女性の体重別ラットプルダウン基準(kg)
体 重初心者初級者中級者上級者エリート
401424365270
451525395572
501727415775
551828425978
601930446180
652031466382
702132476584
752234496686
802335506888
852436516989
902437527191
952538547293
1002639557494
1052740567595
1102740577697
1152841587798
1202942597899

ラットプルダウンの効果を高めるコツ

ラットプルダウンで背中を効率よく鍛えるコツ

うまく行うためのコツとしては、呼吸をしながら行うこと、安定した姿勢で行うことのほか、知っておきたいポイントがいくつかあります。

コツ①できるだけ肩の位置を固定する

ラットプルダウン|肩の高さを固定する

肩の高さを固定する

できるだけ肩の位置を固定し、動かさないようにしてバーを下げましょう。
これは、先述した姿勢の安定とも関わってきますし、何より広背筋をはじめとした適切な場所の筋肉に負荷をかけ続ける上でも欠かせないポイントです。

疲れてくると肩が動きやすくなるので要注意です。無理に肩を不安定な状態で行うと、肩を傷めてしまう恐れもあるので気をつけましょう。

コツ②肘を引いて動かす

ラットプルダウンのコツ|肘を引いて動かす

肘を引いてバーを下げる意識で動かすことです。
手首や腕よりも肘を意識してバーを下げることで、背中に強く、バランスよく負荷をかけることができます。

コツ③親指はバーを握らない

サムレスグリップ

サムレスグリップ

どうしても力を込めてバーを握りしめてしまいがちですが、これは避けましょう。
親指はバーを握らず(この握り方は「サムレスグリップ」と言います)、添えるような形で行います。

サムレスグリップとサムアラウンドグリップ

サムレスグリップとサムアラウンドグリップ

親指を使って強く握りしめてしまうと、腕に力がこもりすぎてしまい、肝心の背中を鍛える効果が失われてしまうからです。

コツ④あまりバーを下ろしすぎない/上げすぎないこと

ラットプルダウン|上げすぎ下げすぎに注意

「肘を引くよう意識して行うとよい」と書きましたが、意識しすぎてバーを下ろしすぎないようにしましょう。
フロント・ラットプルダウンの場合はとくに、お腹の部分まで下げてしまう人もいます。

下ろしすぎると背中に負荷がかからなくなるので、意味がなくなってしまいます。
一方、肘を完全に伸ばしてバーを上げすぎてしまうのも問題です。トレーニングを続けている間は、常に筋肉に負荷をかけ続ける必要があるからです。

チンニングとの違い

チンニング

チンニング (chinning)

トレーニングを行う際の基本的なポジションや動作は、チンニング(懸垂)とよく似ています。
もっとも大きな違いは「専門の器具を使用すること」と「重量を調節できること」です。

チンニングの場合、それこそ公園や学校の校庭にある鉄棒を使って簡単に行うことができます。
しかし、自重トレーニングですから、自分の体重を持ち上げるだけの筋力がなければできません。
しかも腕力の問題だけでなく、体重と腕力との関係が重要になってきます。例えば、いくら腕力が強くても、体重が重い人はなかなか多くの回数をこなせないのです。

その点、ラットプルダウンはバーに付いているケーブルで重さ(負荷)を調節しながら、トレーニングを行うことができます。
ですから、これから筋トレを始めようと思っている方、あるいは女性でも無理なく行うことができますし、少しずつ筋肉を鍛えていくのに適しています。
トレーニングの進捗に合わせて重量を調整できる点が非常に大きな違いとなるでしょう。

ラットプルダウンとチンニングの違いは女性でも背中を鍛えられる

ラットプルダウンなら女性でも背中を鍛えられる

また、効果つまり鍛える部位の違いも挙げられます。
広背筋をメインに肩から背中にかけての筋肉を強化できる点では共通していますが、チンニングが腹直筋を鍛える面があるのに対して、ラットプルダウンはもっぱら広背筋、大円筋僧帽筋(肩甲骨の部分)の3ヶ所をメインに鍛えるトレーニング内容になっています。

効果と発達する筋肉部位

ラットプルダウンの基本的なフォームと鍛えられる筋肉群

背中から肩にかけての筋肉を集中して鍛えることができるのがこのトレーニングの特徴です。筋トレを行う人の多くが理想としている「逆三角形」の体型に近づけるのに適しています。

肥大化部位背中の広背筋が発達する

広背筋の解剖学図

広背筋

実際に行ってみるとすぐに実感できますが、背中の広い範囲、腕から背骨、骨盤にかけての広背筋に負荷をかけることで、発達を促すことができます。

広背筋の機能について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考に読んでみてください。

効果①大円筋・小円筋を鍛える

大円筋・小円筋・肩甲下筋

大円筋・小円筋・肩甲下筋

肩甲骨から腕にかけての大円筋小円筋を鍛えるのに、優れた効果も期待できます。

効果②僧帽筋を鍛えることができる

僧帽筋

僧帽筋

大円筋とともに肩甲骨の僧帽筋に負荷をかけて筋肉を発達させることで、背中・胸部の筋肉量を増やし、腹部とのギャップを大きくすることができます。Tシャツを着た時に胸部分が盛り上がる、ビルドアップされた体を作るのにも向いているわけです。

応用編

ナロー・オーバーグリップ・ラットプルダウンで広背筋を鍛える

ナロー・オーバーグリップ・ラットプルダウン

ラットプルダウンを応用したやり方もご紹介します。

バーを引くときの姿勢では、大きく2つのタイプに分けられる点が重要です。バーを体の前側、つまり顔を通過して胸の部分まで引っ張る「フロント・ラットプルダウン」と呼ばれる方法がまずひとつ、もうひとつは体の後ろ側、頭の後ろを通過して肩まで引っ張る「ラットプルダウンビハインドネック」という方法です。

前者の方法は姿勢が安定しやすく、体に過剰な負荷をかけずに行うことができるので、比較的ビギナーに向いています。一方、後者は背中の筋肉、具体的には広背筋や大円筋への負荷が強くなるため、みっちりと鍛えたい、肩から背中にかけての筋肉を広く鍛えたい方に適しています。実際に器具を使って試してみた上で、自分はどちらが向いているを確かめてみるとよいでしょう。後者のタイプは、肩まわりの柔軟性が求められるのも重要なポイントです。

広背筋や僧帽筋や上腕筋を違った角度で攻めたい方はぜひこちらのトレーニング種目も参考にしてみてください。

また、女性や初心者で筋力がない方でも行える広背筋の鍛え方もあります。

応用①ラットプルダウンビハインドネック(広背筋)

通常のラットプルダウンの要領で、首の後ろ側にバーを下すウエイトトレーニングで主に広背筋や大円筋に効かせたい場合に行います。

ラットプルダウンビハインドネックで背中を鍛える

ラットプルダウンビハインドネック

姿勢
  1. ラットマシンにベントラットバーをセットし、シートやレッグパッドの位置を調節しておく。
方法
  1. マシンの方を向いて座り、引ききったときに腕が90度になる手幅でバーを持つ。上体をほぼ直立させる。
  2. 息を吸いながら頭の後ろを通るようにバーを引く。同時に肩甲骨を寄せていく。
  3. 首の後ろの付け根のあたりまで引いたら、息を吐きながら元の姿勢に戻る。
  4. 1 – 3を繰り返す。
回数

10回×3セット (初心者向け)
中級者からは、総負荷量トレーニングで筋肥大を行います。

ポイント
  • 頭の後ろにバーを通すが、顔を前にずらさないように、首と背筋はまっすぐをキープしたまま引く
  • 胸を張りながら行うと正しい姿勢で行える。
  • バーは肩の高さまで下ろすとよい。
効果
  • 通常のラットプルダウンよりも広背筋上部や大円筋に効きやすい。
  • 肩甲骨の柔軟性が高まる
  • 逆三角形のような背中が大きくる
  • 当エクササイズ効果のある筋肉各種
    #広背筋 #大円筋 #小円筋 #肩甲下筋

応用②アンダーグリップ・ラットプルダウン(広背筋下部・上腕二頭筋)

通常のラットプルダウンよりも広背筋下部や上腕二頭筋に効きやすいウエイトトレーニング種目です。スタートポジションでのストレッチ効果が大きくなります。

アンダーグリップ・ラットプルダウン|広背筋を鍛える

アンダーグリップ・ラットプルダウン

逆手で持つアンダーグリップ・ラットプルダウン|広背筋を鍛える

逆手で持つ

姿勢
  1. ラットマシンにベントラットバーをセットし、シートやレッグパッドの位置を調節しておく。
方法
  1. マシンの方を向いて座り、肩幅よりやや広めの手幅で手のひらが手前を向くようにバーを持つ。胸を張り、背中を適度に反らせる。上体はやや後傾姿勢。
  2. 息を吸いながらバーを引く。このとき、腕をあまり曲げないように注意する。同時に肩甲骨を寄せていく。
  3. みぞおちのあたりまで引いたら、息を吐きながら元の姿勢に戻る。
  4. 1 – 3を繰り返す。
回数

10回×3セット (初心者向け)
中級者からは、総負荷量トレーニングで筋肥大を行います。

ポイント
  • やや後傾姿勢を維持して引きますが、腰を使って持たれながら行わない。
  • 反動をつけて行わない
  • 引き終わってスタート位置に戻した際に、一度脱力すると広背筋などの背中がストレッチされる
効果
  • 通常のラットプルダウンよりも広背筋下部や上腕二頭筋をピンポイントで鍛えやすい種目。
  • スタートポジションでの広背筋や小円筋・大円筋ストレッチ効果が大きくなる。
  • 当エクササイズ効果のある筋肉各種
    #広背筋下部 #上腕二頭筋 #大円筋 #小円筋

応用③ナロー・オーバーグリップ・ラットプルダウン(広背筋・僧帽筋など背中全面)

肩幅よりもやや狭く、順手でバーを持ちながら行うのが特徴のラットプルダウンです。
広背筋はもちろん、背中全面をまんべんなく鍛えることができます。

ナロー・オーバーグリップ・ラットプルダウンで広背筋を鍛える

ナロー・オーバーグリップ・ラットプルダウン

姿勢
  1. ラットマシンにベントラットバーをセットし、シートやレッグパッドの位置を調節しておく。
  2. 肩幅よりもやや狭く、順手でバーを持つ
方法
  1. マシンの方を向いて座り、肩幅よりやや狭くした手幅で手のひらが手前を向くように(順手)バーを持つ。胸を張り、背中を適度に反らせる。上体はやや後傾姿勢。
  2. 息を吸いながらバーを引く。このとき、腕をあまり曲げないように注意する。同時に肩甲骨を寄せていく。
  3. みぞおちのあたりまで引いたら、息を吐きながら元の姿勢に戻る。
  4. 1 – 3を繰り返す。
回数

10回×3セット (初心者向け)
中級者からは、総負荷量トレーニングで筋肥大を行います。

ポイント
  • 肩幅以上に手幅を広げないように注意。
  • 順手で行う
  • やや後傾姿勢を維持して引きますが、腰を使って持たれながら行わない。
  • 反動をつけて行わない
効果
  • 広背筋と上腕二頭筋を鍛えるトレーニングではあるが、僧帽筋や肩甲骨周辺の小円筋・大円筋など背中全面をまんべんなく鍛えることができる
  • 当エクササイズ効果のある筋肉各種
    #広背筋 #上腕二頭筋 #僧帽筋 #三角筋後部 #小円筋 #大円筋

応用④ナロー・アンダーグリップ・ラットプルダウン(広背筋・大円筋)

通常のラットプルダウンよりも肩幅よりやや手幅を狭くして、持ち方は逆手で持つ。広背筋や腕の付け根大円筋、小円筋に効きやすいです。

ナロー・アンダーグリップ・ラットプルダウンで背中を鍛える

ナロー・アンダーグリップ・ラットプルダウン

姿勢
  1. ラットマシンにベントラットバーをセットし、シートやレッグパッドの位置を調節しておく。
  2. 肩幅よりもやや狭く、逆手でバーを持つ
方法
  1. マシンの方を向いて座り、肩幅よりやや狭くした手幅で手のひらが前方を向くように(逆手)バーを持つ。胸を張り、背中を適度に反らせる。上体はやや後傾姿勢。
  2. 息を吸いながらバーを引く。このとき、腕をあまり曲げないように注意する。同時に肩甲骨を寄せていく。
  3. 胸もしくは、みぞおちのあたりまで引いたら、息を吐きながら元の姿勢に戻る。
  4. 1 – 3を繰り返す。
回数

10回×3セット (初心者向け)
中級者からは、総負荷量トレーニングで筋肥大を行います。

ポイント
  • 肩幅以上に手幅を広げないように注意。
  • 逆手で行う
  • やや後傾姿勢を維持して引きますが、腰を使って持たれながら行わない。
  • 反動をつけて引き上げない
効果
  • 広背筋と上腕二頭筋を鍛えるトレーニングではあるが、僧帽筋や肩甲骨周辺の小円筋・大円筋など背中全面をまんべんなく鍛えることができる
  • 当エクササイズ効果のある筋肉各種
    #広背筋 #上腕二頭筋 #僧帽筋 #三角筋後部 #小円筋 #大円筋

応用⑤Vバー・ラットプルダウン

通常のラットプルダウンよりも上背の中央付近の筋肉に効きやすいです。ボディビルでは、上背部の凹凸をつける目的で行われる場合が多いです。スタートポジションでの上背のストレッチ効果が大きい。

Vバーラットプルダウンで背中を鍛える

Vバーラットプルダウン

姿勢
  1. ラットマシンにVバーをセットし、シートやレッグパッドの位置を調節しておく。
方法
  1. マシンの方を向いて座り、両手が向き合うようにバーを持つ。胸を張り、背中を反らせる。上体はやや後傾姿勢。
  2. 息を吸いながらバーを引く。このとき、腕をあまり曲げないように注意する。同時に肩甲骨を寄せていく。
  3. みぞおちのあたりまで引いたら、息を吐きながら元の姿勢に戻る。
  4. 1 – 3を繰り返す。
回数

10回×3セット (初心者向け)
中級者からは、総負荷量トレーニングで筋肥大を行います。

ポイント
  • 背筋を伸ばし、背中が丸くならないように注意する。
  • 反動で引き寄せない。背中の筋肉を意識して引き込む。
  • やや後傾姿勢を維持して引きますが、腰を使って持たれながら行わない。
効果
  • 通常のラットプルダウンよりも上背の中央付近の筋肉に効きやすい。
  • 上背部の凹凸をつける目的でボディビルではトレーニングに取り入れる場合が多い。
  • 当エクササイズ効果のある筋肉各種
    #広背筋 #上腕二頭筋 #僧帽筋 #三角筋後部 #小円筋 #大円筋

応用⑥ケーブル・ワンアーム・ラットプルダウン

左右の広背筋バランスを調節する場合にも適しています。
左右の筋力や肥大化に差がある場合に、弱い側を集中して筋力アップに励めます。

ケーブル・ワンアーム・ラットプルダウンで背中と腕を鍛える

ケーブル・ワンアーム・ラットプルダウン

姿勢
  1. ラットマシンにDハンドルをセットし、シートやレッグパッドの位置を調節しておく。
  2. Dハンドルを片手で持つ。
方法
  1. 背筋を伸ばし直立させ、腕を完全に伸ばし、胸を伸ばした状態で、ニュートラルグリップ(手のひらを内側に向ける)でハンドルに手を伸ばして握る。(最初に立ち上がってハンドルを引いてから、シートに座る必要がある場合がある。)
  2. 腕を完全に伸ばした状態で、10~15度後ろに寄りかかり、まっすぐ前を向く。
    鎖骨を押し下げて肩を落とし、首を縮めたり、肩をすくめたりしない。
    肩甲骨を内側に寄せるように、広背筋を収縮させ、肘を引いて、Dハンドルを上胸に引く。
  3. 1 – 2を繰り返す。
回数

10回×3セット (初心者向け)
中級者からは、総負荷量トレーニングで筋肥大を行います。

ポイント
  • 肩幅以上に手幅を広げないように注意。
  • 逆手で行う
  • やや後傾姿勢を維持して引きますが、腰を使って持たれながら行わない。
  • 反動をつけて引き上げない
効果
  • 左右の片腕ずつ行うラットプルダウンでは左右の筋バランスを調節することができる。
    右の広背筋が大きかったり、筋力が強い場合は、左のケーブル・ワンアーム・ラットプルダウンを強化することでバランスを調整することができる。
  • 当エクササイズ効果のある筋肉各種
    #広背筋、#大円筋、#僧帽筋上部、#僧帽筋中部、#僧帽筋下部、#菱形筋

応用⑦ストレートアームラットプルダウン

ストレートアームラットプルダウンは、肘を伸ばしたまま広背筋を使ってケーブルを下へ引き下げます。
主に広背筋を鍛えることができます。

ストレートアームラットプルダウン

ストレートアームラットプルダウン

姿勢
  1. ケーブルマシンとストレートバーまたはラットバーのアタッチメントが必要になります。
    ラットマシンにバーをセットし、シートやレッグパッドの位置を調節しておく。
  2. ストレートバーまたはラットバーのアタッチメントを肩の高さに設定する。
  3. 足を肩幅だけ離して、滑車機の前に立つ。
  4. オーバーハンドグリップでアタッチメントをつかみ、腕を完全に伸ばす。
  5. 膝を少し曲げて、少し前傾します。
方法
  1. 腕をまっすぐに保ち、広背筋を使ってバーを太ももまで下げる。
  2. バーを下げた時点で静止し、広背筋を強く緊張させ、ゆっくりとスタートポジションに戻る。
  3. 体幹の収縮を維持し、1 – 2を繰り返す。
回数

10回×3セット (初心者向け)
中級者からは、総負荷量トレーニングで筋肥大を行います。

ポイント
  • 腕の力に頼らず、肘は伸ばし切って行う。
    広背筋に集中する。
  • 背中が丸くならないように、顔は下を見ずに、前方を見る。
効果
  • 通常のラットプルダウンよりも広背筋に集中してトレーニングすることができる。
  • 背中が大きくなり、逆三角形を作る。
  • 協力筋として、大胸筋や小円筋大円筋、三角筋後部も連動して鍛えることができる。
  • 当エクササイズ効果のある筋肉各種
    #広背筋 #三角筋後部 #小円筋 #大円筋

おすすめの器具

ラットプルダウンを行うにあたって以下の器具が必要です。
その中でも私が使ってよかったと実感している器具を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ラットプルダウンで必要な器具

グリップグローブ

ダンベル使用の際はグリップグローブがおすすめ

トレーニング器具使用の際はグリップグローブがおすすめ

器具を使う際に、グローブの着用を推奨しています。
グリップグローブは器具との滑りを防止してくれるため、安全に筋トレに励むことができます。

また、グリップ力が高いグローブをつけることで、余分な握力を使わず、狙った筋肉へトレーニングすることができます。

そして、何より手の平を守ってくれます。
グリップグローブを使わずに、筋トレや鉄棒などを行っていると、マメが出来たり、指や手の平の皮が硬くなってしまいます。

グリップグローブ

おすすめのグリップグローブ

安全性と機能性を考えてグリップグローブを使用した筋トレをおすすめします。

トレーニング後のケア

トレーニング後のケア

トレーニング後のストレッチケアも大切です。
疲労を残さないことが、長く続けられる秘訣です。

ケア方法として、マッサージとストレッチの順番もポイントです。
基本的にマッサージを行ってから、ストレッチをした方が筋肉はほぐれます。

急に筋トレで縮んだ筋肉を伸ばすより、一旦、手でマッサージをしたりフォームローラーを利用してほぐしてから、ゆっくりストレッチで伸ばしていきましょう。

今回ご紹介したトレーニングは、主に【背中】の広背筋です。
ラットプルダウンをした後の背中をしっかりケアしておきましょう。

胸のケア①ローラーを使って広背筋の筋膜リリースほぐし

【消音】 タップしてフィットネス動画を見る (#Q_IMG_3570)

姿勢
  1. 背中にフォームローラーをはさみ仰向け姿勢
方法
  1. 両手を頭の後ろで手を組む
  2. 背中のフォームローラーを転がし凝りをほぐす
回数

5往復×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • 極力チカラを抜き、息を吐きながら行うことでほぐれる効率が高まる
効果
  • 丸まった背中を正しい姿勢に改善
  • 背中の疲れ解消
  • 背骨の弾力を作る
  • 脊髄反射作用を高める

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#最長筋

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北野 優旗

セルフでほぐすのにはグリッドフォームローラーがおすすめです!
カラダの部位に合わせていろいろな使い方ができて、気持ちいいです!

背中の筋膜リリース!ローラーストレッチで背骨の弾力性を高める

背中をほぐす筋膜リリース

グリッドフォームローラー本体・付属品

グリッドフォームローラー

使い方、特徴、機能性など、もっと詳しく商品を知りたい方は、下のページで紹介していますので、参考に読んでみてください↓↓↓

背中のケア②僧帽筋から広背筋を伸ばす

【消音】 タップしてフィットネス動画を見る (#38)

姿勢
  1. 直立姿勢でも座位でも、どちらでもOK
方法
  1. 両手を組み、前方へ上げる
    しっかりと肘を伸ばすこと
  2. 背中を丸めて背中の筋肉(主に広背筋菱形筋僧帽筋)を伸ばす
  3. 息を吐きながら、背中の伸びを感じましょう
回数

30秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • 顔を前に倒すと背中も伸びやすくなります。
  • 手(腕を)前に出すイメージで行います。
効果
  • 肩甲骨周りの筋肉群を一斉にストレッチし、血行改善
  • 背中の血行促進
  • 背中の贅肉ダイエットに効果的
  • デスクワークの肩や首の疲れに最適
  • 筋トレやエクササイズ後のストレッチケア

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#僧帽筋、#広背筋 #菱形筋 #肩甲挙筋 #起立筋 #肩甲骨関節

背中のケア③肩入れストレッチで背中を伸ばす

【消音】 タップしてフィットネス動画を見る (#16)

姿勢
  1. 足を左右に大きく広げ、腰を落として中腰にしゃがむ
  2. 両手を膝に当てる
方法
  1. 腕を突っ張りながら肩を内側に入れて、背中をねじる
  2. ゆっくり息を吐きながら行うことで肋骨にも効果的
回数

3呼吸ゆっくり×3セット(セットの間隔は1分程あけましょう)
左右交互にゆっくり行う

ポイント
  • ゆっくり吐きながら行うことで、効果的なストレッチとなる。
  • しっかりと脚を開くことで、股関節にも有効
効果
  • 背中(肩)から股関節まで全身を一度にほぐすことができる。
  • 呼吸を組み合わせることで、肋骨周辺の筋肉や関節にも効く。
  • 股関節の柔軟性が向上
  • 背中の広背筋群のストレッチ
  • 肩甲骨周辺の小さな小筋群にも効果的
  • 肋骨のインナーマッスルまでほぐすことができる

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#小円筋 #大円筋 #肩甲下筋 #広背筋 #僧帽筋 #外肋間筋 #内肋間筋 #内腹斜筋 #外腹斜筋 #長肋骨挙筋 #短肋骨挙筋 #大内転筋 #長内転筋 #短内転筋

ラットプルダウンの安全と注意事項

ラットプルダウンの注意事項

ラットプルダウンは、すべてのレジスタンスエクササイズと同様に、効果と安全性のために正しいフォームとテクニックを必要とします。

次の安全と注意事項は、ラットプルダウンを正しく行い、怪我のリスクを減らすのに役立ちます。

  • 初心者の方は、特に安全面を考慮して軽い重量から始めて、背中や腰、肩関節などに不必要なストレスをかけないようにします。
  • 背中や腰が丸くならないように、バーをひきつけましょう。しかし背中や腰の反り過ぎにも注意です。
  • 急にバーを離さないように、ゆっくり手を放しましょう。
  • 勢いや反動をつけて、重量をガシャンと落とさないようにしてください。ゆっくりと集中してエクササイズを行います。
  • ラットプルダウン中に痛みや不快感を感じる場合は、運動を中止してください。 
  • 汗などで滑らないように、グリップを使用することをおすすめします。
  • 反動をつけて持ち上げないように気を付けましょう。

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北野 優旗

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北野 優旗

『QITANOカラダづくりラボ』運営 / 著書。1982年1月生。順天堂大学にてスポーツ健康学を学び、保健体育教員資格取得。中学・高校・大学では陸上競技で全国2位の実績。身体均整法を取得し、整体の実技、セルフケアトレーナーを取得。2007年 三豊市にきたの均整院を開業。2015年 美脚・骨盤エクササイズグッズ「スタイルアップレグール」を開発販売。当サイトはトレーナー、整体師としての経験を基にコンテンツ情報を配信しています。
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