【名称】最長筋
【よみ】さいちょうきん
【英語名称】Longissimus
最長筋(さいちょうきん)は、体幹を守る筋肉として重要な役割があります。
ストレッチの方法をご紹介しますので、やってみてください。
目次
最長筋とは
最長筋は、背中にある3種類の脊柱起立筋の1つです。
最長筋の位置(起始停止)
首から腰にかけて位置する筋肉で、同じく脊柱起立筋を構成する腸肋筋と棘筋の中間にあります。
背骨の両側を沿って深層に存在しており、3種類に分けることができます。
最長筋の解剖図を動画で簡単解説
【消音】タップして動画を見る(#55)
まず、頭最長筋は第1~第6胸椎横突起から始まり、第2~第6頸椎後結節までに位置しています。
胸最長筋の位置は、仙骨・腰椎棘突起・下位胸椎横突起から始まり、第1~第2肋骨までと、腰椎副突起および腰椎副突起・外側は肋骨・腰椎肋骨突起・胸筋膜までです。
頸最長筋は、第1~第6胸椎横突起から始まり、第2~第6頸椎後結節までに存在します。
起始 | 胸最長筋・腸骨(腸骨稜)、仙骨、腰椎(棘突起) 頚最長筋・胸椎(横突起) 頭最長筋・頚椎(関節突起) |
停止 | 胸最長筋・腰椎(副突起)、第3-5以下の肋骨、胸椎(横突起) 頚最長筋・第2-6頚椎(横突起) 頭最長筋・側頭骨(乳様突起) |
神経 | 脊髄神経後枝 (C1-L5) |
作用 | 両側が働くと脊柱を伸展し、片側が働くと同側に屈曲する |
最長筋の作用
主な働きは、脊髄の神経を守って背骨を支えることです。
また、同じ脊柱起立筋である胸助筋や棘筋と連動して体幹を守り、背筋を伸ばす・横に倒す・体をひねるといった動作をサポートしています。
筋肉の柔軟性を保つには、普段から適切なストレッチを心がけて衰えないように注意する必要があります。
最長筋の側方屈曲動作を動画で簡単解説
【消音】タップして脊椎の側方屈曲動作を見る(#D35-1)
脊椎の側方屈曲動作では最長筋の他に、脊柱起立筋群である腸肋筋、棘筋、腰方形筋、外腹斜筋、内腹斜筋、大腰筋なども連動して側屈します。
※参考:Muscle Premium – Visible Body
最長筋をストレッチするメリット
最長筋をストレッチするメリットとして、背中の疲労回復・柔軟性が高まる・呼吸が楽になることなどが挙げられます。
メリット脊柱起立筋の血行が促進され、背中の疲労解消
最長筋をストレッチすると、脊柱起立筋全体の血行が促進されて、背中の疲労解消につながります。
また、腸肋筋と棘筋といったそのほかの脊柱起立筋と連動しているため、腸肋筋と棘筋にも柔軟性をもたらします。
そのため、背中の疲労解消に大きな効果を期待できるのです。
実際にストレッチをしていると、背中の血行がよくなってポカポカするのを実感できるでしょう。
たとえば、毎日ゆっくりお風呂に浸かっても疲労が抜けきらない、ベッドに入ってもなかなか眠れないといった人は、背中に疲労がたまっている可能性があります。
背中の疲労を解消してぐっすり眠り、翌朝にスッキリと目覚めるためにも、ストレッチしてみてください。
メリット背中の柔軟性が高まる
最長筋をストレッチすると、背中の柔軟性が高まって可動域が広がります。
最初はガチガチだった背中も、ストレッチを続けるほどに柔軟になることを実感できます。
背中の柔軟性が高まると、首や腰への過度な負担もなくなって疲れづらくなるのがメリットです。
また、背中の柔軟性が高まることで、30代以降の女性にありがちな背中のぜい肉が落ちる効果も期待できます。
若々しくスッキリした背中になれば、洋服もキレイに着こなせます。
背中の後ろに手が届きやすくなり、ワンピースのチャックを楽に上げ下げできるようになるのもうれしいポイントです。
メリット背骨と肋骨の動きが改善され呼吸が楽になる
呼吸が楽になるのも、大きなメリットです。
最長筋に十分な柔軟性があれば、背骨や肋骨の動きもスムーズになります。
そのため、大きく息を吸ったり吐いたりしやすくなり、呼吸が楽にできるのです。
強度の高いスポーツをしている人は、以前より息が上がりにくくなることを実感できるはずです。
また、呼吸の浅さによる体内の酸欠状態も改善され、顔色がよくなったり全身の新陳代謝が促進されたりします。
実は、呼吸が楽にできることは、美容にもよいのです。
最長筋のストレッチ方法
動画で分かりやすくストレッチ方法を解説
頭最長筋と頚最長筋を伸ばすメソッド
【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#31)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 10秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
胸最長筋を伸ばし、背中の疲労を改善するメソッド
【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#38)
姿勢 |
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方法 | |
回数 | 30秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
背骨や肋骨の可動域が広がり深い呼吸ができるようになるメソッド
【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#59)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 10秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
最長筋(背中)の筋膜リリース!ローラーストレッチで背骨の弾力性を高める
【消音】 タップしてフィットネス動画を見る (#Q_IMG_3570)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 5往復×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
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最長筋ストレッチのまとめ
最長筋をストレッチすることで、脊柱起立筋全体の柔軟性が高まって血行がよくなります。
また、疲れが解消できる、背骨と肋骨の動きが改善されて楽に呼吸ができるようになるのもメリットです。
背中のこりや疲れを解消して軽やかな毎日を送るためにも、ストレッチを無理しない程度にやってみてください。
続けるほどにどんどん背中の動きがよくなり、徐々に肩や腰・腕も動かしやすくなるはずです。
また、朝にストレッチをすることも、健康的な一日を送ることができます。
朝にする効果や朝ストレッチメニューをまとめた記事がこちらになります。
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