縫工筋(ほうこうきん)ストレッチ方法・起始停止・作用

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#骨盤ダイエット #O脚 #ヒップアップ #産後に #大学共同研究 #プレゼントに

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北野 優旗

こんにちは、身体均整師&パーソナルトレーナーの北野です。
今回は 筋肉名称大全集縫工筋についてご紹介します。

縫工筋(ほうこうきん)機能解剖学図・起始停止・働き

縫工筋(ほうこうきん)機能解剖学図・起始停止・働き

【名称】縫工筋
【よみ】ほうこうきん
【英語名称】Sartorius muscle

《縫工筋のストレッチ法と効果》内もも柔軟で股関節と膝が軽くなる

さっそくストレッチを始める

縫工筋は、太腿の内側にあり、骨に近い部分ではなくて表皮に近い部分にあります。
人体には対象さまざまなサイズの筋肉がありますが、その中でも縫工筋は最も長い筋肉として知られています。

しかし長さはあっても幅は狭く、ハムストリングスのように面積が広いわけではありません。
細長い形をしているのが特徴です。

縫工筋とは

縫工筋は、股関節と膝関節という二つの関節にまたがって伸びている二関節筋です。
この筋肉が沿っている大腿骨は、人体の中では最も長い骨であり、その大腿骨の上部には股関節、下部には膝関節があります。

縫工筋イラスト図

縫工筋イラスト図

縫工筋は、大腿骨の上にある骨盤から、膝関節の下にある脛骨上部までをつなぐ筋肉群の一つです。
ちなみに、この筋肉は人体の中では最も長さのある筋肉ですが、人体の中で最も面積が広い大腿四頭筋もまた、この大腿骨に沿っている筋肉です。

縫工筋の位置(起始停止)

この筋肉は、骨盤にある上前腸骨棘を始点とし、脛骨の内側側面にある鷲足まで伸びています。
上前腸骨棘は大腿骨上部の外側に位置していて、脛骨鷲足は膝関節の内側に位置しています。

つまり、縫工筋は大腿骨の外側から内側に向かって斜め下方向に伸びる筋肉です。

縫工筋の解剖図を動画で簡単解説

【消音】タップして動画を見る(#91)

起始部となる上前腸骨棘は、骨盤の中でも最も左右に飛び出している部分で、皮膚の上から自分で触診できます。
しかし、この筋肉は上前腸骨棘を始点としているので、指で触れてもなかなかこの筋肉を確認することは難しいかもしれません。

停止部である脛骨の鷲足部というのは、大腿骨と膝関節で繋がっている脛骨の上部にあります。
鷲足というのはガチョウの足という意味を持ち、縫工筋と薄筋、そして半腱様筋という3つの筋肉が並んでいる様子がガチョウの足の形に似ているという所からネーミングされました。

起始

上前腸骨棘

停止

脛骨粗面内側(鵞足)

神経

大腿神経

作用

股関節の屈曲
股関節・膝関節の屈曲に伴う股関節の外旋
膝関節の屈曲
参考書籍筋の起始停止・作用・神経・動脈・モーターポイントを参考にした「図説 筋の機能解剖

縫工筋の作用

この筋肉は、股関節の屈曲動作と、膝関節の屈曲動作の両方に関与します。

しかし、足の付け根と膝を同時に曲げるような動作をした場合には、股関節と膝関節の両方を同時に屈曲することになります。
同時屈曲の場合には、どちらかだけを屈曲する場合と比べて、縫工筋の作用は弱くなるという特徴があります。

その他にも、この筋肉は股関節の外旋や外転動作、そして膝から下の内旋動作などもサポートしています。
足を曲げたり横方向に動かしたり、またボールを蹴り上げるような動作をする際には、この筋肉はよく使われます。

日常生活の中でも頻繁に使う筋肉で、歩いたり走ったり、また自転車をこぐ動作をする際にも酷使する筋肉です。
スポーツでは、下半身の細かい動きが必要となるサッカーを始め、体操やダンス、格闘技など幅広い種目でよく使う筋肉と言えるでしょう。

縫工筋の股関節の屈曲動作を動画で簡単解説

【消音】タップして股関節の屈曲動作を見る (#D43)

股関節の屈曲動作では、縫工筋の他に、大腰筋腸骨筋中殿筋小殿筋大腿筋膜張筋大腿直筋長内転筋短内転筋恥骨筋大内転筋、腸脛靭帯なども連動して股関節の屈曲動作を行います。
※参考:Muscle Premium – Visible Body

縫工筋の股関節の外旋動作を動画で簡単解説

【消音】タップして股関節の外旋動作を見る (#D46)

股関節の外旋動作では、縫工筋の他に、大殿筋中殿筋梨状筋内閉鎖筋外閉鎖筋なども連動して股関節の外旋動作を行います。
※参考:Muscle Premium – Visible Body

縫工筋の膝の屈曲動作を動画で簡単解説

【消音】タップして膝の屈曲動作を見る(#D49)

膝の屈曲動作では、縫工筋の他に、ハムストリングス(半膜様筋半腱様筋大腿二頭筋薄筋腓腹筋、アキレス腱なども連動して膝の屈曲動作を行います。
※参考:Muscle Premium – Visible Body

おすすめ書籍私がおすすめする参考書籍です。ぜひ興味のある方はご覧ください。

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北野 優旗

では、さっそく縫工筋のストレッチを行ってみましょう!

縫工筋のストレッチのやり方

 動画で分かりやすくストレッチ方法を解説

もも前の大腿四頭筋・縫工筋を伸ばして膝・股関節の屈曲動作を楽にするやり方

【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#92)

姿勢
  1. 壁際に直立
    バランスをとるため壁や椅子につかまって行う
方法
  1. まずは、左脚のもも前の筋肉(大腿四頭筋や縫工筋)を伸ばす場合
    左膝を曲げながら足首を掴んでもも前を伸ばす
  2. 上体を前に倒すことで、より一層ストレッチ負荷を強めることができる
回数左右5回×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)
ポイント
  • このストレッチができない場合は、太ももや膝関節が硬いということが言える。
    時間をかけてゆっくりと伸ばしていくことが大切。
  • 片脚で立つため、必ず壁か椅子などに手を置き支えながら行うようにすること
効果
  • 腿前の大腿四頭筋や縫工筋が柔らかくなることで膝関節や股関節の負担が軽減される
  • 股関節の屈曲動作、膝関節の屈曲、伸展動作が楽になる
  • 歩いていて躓きにくくなる
  • ランニングが軽く感じる
  • 歩いたり立てっていることで脚が疲れたときに伸ばすと疲労回復
  • スポーツ前後のケアに最適

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#大腿四頭筋、縫工筋

内ももを伸ばして股関節と膝の内側を伸ばすやり方

【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#109)

姿勢
  1. 四つんばい姿勢
方法
  1. まず左脚から行う場合
    横へ左脚を伸ばす
  2. 臀部(お尻)をゆっくり後方へ移動することで、内ももに張力がかかり伸びる
回数左右15回×2セットずつ(セットの間隔は1分程あけましょう)
ポイント
  • 腰を落とすことで内ももに張力がかかります。
  • 横に出した脚の膝を伸ばすことで内ももが伸ばされる
効果
  • 内ももの股関節内膝が伸びる(縫工筋ライン)
  • 開脚ストレッチがしやすくなる
  • 足の血行促進
  • 走ったり跳んだり脚を使うスポーツや筋トレ前後のストレッチケアに最適
  • 脚の歪み(O脚など)が改善する

当ストレッチ効果のある筋肉各種
大内転筋、短内転筋、長内転筋、恥骨筋、薄筋、縫工筋

股関節を内旋させ外旋筋を伸ばすやり方

【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#103)

姿勢
  1. 両膝を立てて体育座り姿勢
  2. 両脚の間隔は肩幅以上に広げる
  3. 後方に両手をつく
方法
  1. まずは、右脚から行う場合
    膝を曲げた状態のまま右脚を内側へ入れて股関節をねじる
  2. 左脚も同様に内側へねじって、股関節のインナーマッスル(外旋筋群)を伸ばす
  3. バランスを考えて左右も同様に
回数左右10秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)
ポイント
  • 膝が床に付くのが理想的だが、無理をせずできる範囲で伸ばそう。
  • 比較的女性は柔らかい人が多い、男性もこの股関節ケアで滑らかな股関節外旋運動が可能となる。
  • 股関節と大腿部の連結をスムーズに動かせるようになると走ったり歩いたりすることが容易にできるようになる。
  • やり過ぎると内股脚になる可能性もあるので、執拗に長くする必要はない。
効果
  • 股関節を内旋させながら拮抗する外旋筋の柔軟性を高める
  • 骨盤と股関節のバランス調整
  • スポーツや筋トレ前後のストレッチケアに最適
  • お尻の形を調整する

当ストレッチ効果のある筋肉各種
内閉鎖筋、外閉鎖筋、双子筋、縫工筋

膝関節の屈曲動作と股関節の外旋動作を楽にする縫工筋ストレッチのやり方

【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#97)

姿勢
  1. うつ伏せの状態に寝る
方法
  1. 左側の脚から行う場合
    うつぶせの状態から、左手で左足首もしくは足の甲をつかむ。
  2. 左手で足首を外へ倒し股関節周辺の外旋筋を伸ばす。
    (内旋させて拮抗する外旋筋群を伸ばす)
  3. 膝を曲げ足を外へ倒すことで股関節の外旋筋と膝関節の屈曲筋群を伸ばすことができる。
回数左右10秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)
ポイント
  • 硬い側は時間をかけてゆっくり伸ばし、 左右の可動域が同じくらいになるように行う。
  • 左右の可動域バランスが重要である
効果
  • 股関節の外旋筋ストレッチで外旋可動域が広がる。
  • 股関節や膝関節の動きがよくなる。
  • お尻の形を整える
  • 骨盤や股関節のインナーマッスルを伸ばすことができ、骨盤内の血行促進

当ストレッチ効果のある筋肉各種
大殿筋、中殿筋、梨状筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋、縫工筋

縫工筋のストレッチ効果

縫工筋をストレッチすると、骨盤から股関節、膝関節の動きがスムーズになる他、下半身の動きの安定感がアップする効果が期待できます。
この筋肉が筋力低下によって硬くなってしまうと、足を動かしづらくなったり、可動域が狭くなってしまうために安定感がなくなってしまいます。

前もものケア

この筋肉は、長さとしては人体の中で最も長いという特徴がありますが、ハムストリングスのように大きくありません。
そのため、この筋肉のみをターゲットにして鍛えることは難しいでしょう。

この筋肉はハムストリングスなど他の大腿骨を覆っている筋肉と連動して作用するので、ストレッチをする際には大腿部のストレッチをするのがおすすめです。

膝や股関節の動きが安定し軽くなる

この筋肉をストレッチすることによって、股関節から膝関節の動きを安定する効果が期待できます。
筋力が低下すると、筋肉が硬くなり、股関節や膝関節の動きをスムーズにできません。

膝と股関節が軽いこの筋肉をストレッチすることによって柔軟性を高めれば、股関節や膝関節を使った大腿部や下腿部の動きを筋肉がシッカリとサポートできるようになり、無理のない動きが可能となります。
また、体がブレにくくなり、安定感がアップするでしょう。

歩いたり、走る動作が楽になる

この筋肉は表皮に近い部分にある筋肉ですが、ストレッチをしてもパンプアップしてサイズアップするわけではありません。
ストレッチをする事で柔軟性を高めることができ、股関節や膝関節の可動域を広げる効果が期待できます。

これまでと同じように歩いたり走ったりする動作は、筋肉が骨の動きをしっかりとサポートしてくれるので、楽にできるようになるでしょう。

ランニング

ランニングやウォーキングだけでなく、足を使う動作やスポーツをする際には、動きが軽快になりますし、これまでよりも大きな動きでも安定感を維持しやすくなります。

縫工筋ストレッチのまとめ

縫工筋は、骨盤の外側から脛骨上部の内側にかけて大腿骨を斜めに走る筋肉です。

人体の中では最も長い筋肉として知られていて、股関節や膝の動きに大きく関与しています。

ストレッチすることによって足の動きがスムーズになりますし、下半身を安定させることができます。

また、朝にストレッチをすることも、健康的な一日を送ることができます。
朝にする効果や朝ストレッチメニューをまとめた記事がこちらになります。

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北野 優旗

『QITANOカラダづくりラボ』運営 / 著書。1982年1月生。順天堂大学にてスポーツ健康学を学び、保健体育教員資格取得。中学・高校・大学では陸上競技で全国2位の実績。身体均整法を取得し、整体の実技、セルフケアトレーナーを取得。2007年 三豊市にきたの均整院を開業。2015年 美脚・骨盤エクササイズグッズ「スタイルアップレグール」を開発販売。当サイトはトレーナー、整体師としての経験を基にコンテンツ情報を配信しています。
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