マッスルアップの効果的なやり方|広背筋や三角筋を鍛えるトレーニング

北野 優旗北野 優旗

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マッスルアップの効果的なやり方

マッスルアップ
Muscle up

【概要】
別名

ロシアンチニング(russian chinning)

ターゲット

メイン:広背筋、三角筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋
サブ:体幹筋群

レベル

中級から上級

必要器具
  • 鉄棒
  • グリップグローブ

マッスルアップの基本的な方法と正しいフォーム・効果を高めるやり方のコツ・安全と注意事項・応用編(他の方法・初心者・女性でもできる方法)について詳しく解説していきます。

またマッスルアップは、別名ロシアンチニング(russian chinning)とも言われ、本記事では名前を統一して、「マッスルアップ」で解説していきます。
SNSやブログ等で紹介してもらえるとうれしいです。

マッスルアップの基本的なやり方

基本的な方法

 タップしてフィットネス動画を見る

マッスルアップは鉄棒を使ったトレーニングの1つです。
鉄棒にぶら下がった状態から上半身をバーの上まで直線的に引き上げる動作をします。

このトレーニングにより、腕だけでなく肩と背中、および胸の筋肉まで負荷をかけることが可能です。
動きそのものはとてもシンプルで懸垂によく似ているので、一見すると簡単にできそうに見えるでしょう。

とはいえ、実際には体全体の筋肉がうまく連動していないと正しいフォームを維持することはできず、筋肥大の効果もほとんど期待できません。

スタートポジション

マッスルアップのスタートポジション

スタートポジション

鉄棒を両手で握ります。向きは順手です。
まず、親指をバーの下側から回り込ませるオーバーハンドグリップにします。

あまりトレーニングに慣れていない人は、体を押し上げる際に力を込めやすいよう親指をバーの上側に置くグリップスタイルでも問題ありません。
一方、筋力に自信がある人は、片腕だけ逆手にしたオルタネイトグリップに挑戦してみましょう。

両手の幅は体を持ち上げることを考えて、肩幅よりも拳一個分広めにします。

動作手順

マッスルアップの動作手順

動作手順

  1. スタートポジションから足を振って体を前後に揺らします。

  2. 体の重心が後ろ側へ移ったタイミングで、膝を一気に曲げてバーに近づけます。
    こうすることで体の重心が上にずれていきます。同じタイミングでひじも90度に曲げて体をバーの近くへ引き付けましょう。この動作により、重心がさらに上側へスライドして、バーが胸のあたりまで来るはずです。

  3. 手首を90度曲げてフォールスグリップへと切り替えましょう。
    これにより、重心移動がスムーズになることに加えて、手首を起点として体を持ち上げる動作が容易になります。

  4. 続いて、頭と肩をバーの向こう側へ持っていく感覚で体を一気に持ち上げます。
    このタイミングでは背中がやや丸まっても問題ありません。ひじを伸ばして両腕でバーを下向きに押していきます。真下へ押すというよりは、やや後ろ側へ押すというイメージを持ちましょう。これにより、体全体がしっかりと持ち上がり、バーは腰のあたりへ来るので、ここで停止してマッスルアップの動作が完了します。頭はバーのやや前に出したままにしておくと、バランスを取りやすいでしょう。

  5. ひじをまげてバーから下りればスタートポジションに戻ります。
    ただし、このトレーニングを連続して行いたいのであれば、バーから体を下ろす際に、真っすぐではなくややバーの後方へ下りるようにしましょう。こうすることで、体が前後へスイングした状態になるので、同じ動作を繰り返しやすくなるはずです。

呼吸

スタートポジションで息を思い切り吸ったら、息を止め体を引き上げていきます。
バーの上で体が静止したら、少しずつ息を吐きながら体を下ろしていきましょう。

回数・セット数

マッスルアップの回数とセット数

トレーニング初心者は2回1セットで3セットを目標にしてみましょう。
一方、腕トレや肩トレに慣れている人は、5回1セットにして5セット達成を目指すと良いでしょう。

慣れていない場合は無理をせず、回数を少なくしてください。
正しいフォームを意識して徐々に慣れていくことが大切です。
慣れてきたら、以下のように「総負荷量」で筋肥大を目指しましょう。

ちなみにですが、私の場合ですとマッスルアップは、以下のような総負荷量の回数でセットを組んでいます。

中級者以上の参考「総負荷量」
(回数・重量・セット数)
1セット12RM
2セット9RM
3セット6RM
4セット3RM
5セット6RM
6セット18RM

※「RM」とはRepetition Maximum(最大反復回数)の略語。
ある一定の重さに対し、何回反復できるかにより、自分の限界となる運動強度を判断する方法。

セット間のインターバル休憩時間については、こちらの記事も参考にしてください。

筋トレの頻度は週2を目安に行うことで筋肥大効果が得られます。

マッスルアップの回数の目安

マッスルアップの回数とセット数の目安

それぞれ、以下のレベルの人を対象して、回数の目安表を示します。

  • 初心者:1ヶ月以上トレーニングした人
  • 初級者:6ヶ月以上トレーニングした人
  • 中級者:2年以上トレーニングした人
  • 上級者:5年以上トレーニングした人
  • エリート:アスリート

なお、こちらのデータは海外のサイト「STRENGTH LEVELストレングス レベル (強度レベル)」を参照しました。また、こちらの数値は正しいフォームで1回だけ挙げられる最大重量(1RM)を示しています。
自分の体重とウェイトトレーニングの経験から、マッスルアップ回数の目安がわかります。

男性の体重別マッスルアップ基準(回数)

男性の体重別マッスルアップ基準(回数)

体 重初心者初級者中級者上級者エリート
50< 1< 151118
55< 1< 161118
60< 1< 161218
65< 1171218
70< 1171218
75< 1271218
80< 1271217
85< 1271117
90< 1271116
95< 1271116
100< 1271015
105< 1261015
110< 1261014
115< 1261014
120< 116913
125< 116913
130< 115913
135< 115912
140< 115812
女性の体重別マッスルアップ基準(回数)

女性の体重別マッスルアップ基準(回数)

体 重初心者初級者中級者上級者エリート
40< 1< 12813
45< 1< 13914
50< 1< 14914
55< 1< 14914
60< 1< 15914
65< 1< 15914
70< 1< 15914
75< 1< 15913
80< 1< 15913
85< 1< 15912
90< 1< 15812
95< 1< 14812
100< 1< 14811
105< 1< 14811
110< 1< 14710
115< 1< 13710
120< 1< 13710

マッスルアップの効果を高めるコツ

マッスルアップの効果を高めるコツ

マッスルアップは上半身全体の筋肉を短い動作でパンプアップさせたい人におすすめです。
姿勢とバランスを意識することで、最大限の効果を引き出すことができるでしょう。

しかし、きちんとコツを押さえておかないと、せっかくのトレーニングの効果が下がってしまうこともあります。

コツさえ覚えておけば、自分でも正しいフォームで鍛えられます。

コツ①体幹を意識して真っすぐに動く

マッスルアップの効果を高めるコツ:体幹をまっすぐに

体幹をまっすぐに

体を上下に動かす際、体幹を意識して横に揺れないよう注意しましょう。
体の中央に1本の縦線があるような意識を持ち、腕や膝を曲げるときは左右対称になるように心がけます。

また、バーの上に体を持ち上げる際にも、片方の腕に体が傾いてスライドしないよう留意しましょう。

コツ②ひじの曲げ伸ばしを意識する

マッスルアップの効果を高めるコツ:肘の曲げ伸ばし

肘の曲げ伸ばし

重心の移動をスムーズに行うにはひじの滑らかな曲げ伸ばしがカギとなります。
チンニングでひじを曲げる際には体重を支えるのではなく、腰から上に重心を動かす働きを意識しましょう。

対照的に、ディップスでは頭の位置がバーを超えるタイミングで一気にひじを伸ばして体を引き上げる支点となります。
片方のひじだけに力を入れすぎるとそちら側に上半身が引っ張られてバランスを崩してしまうので注意しましょう。

コツ③顎をしっかりと引く

マッスルアップの効果を高めるコツ顎を引く

顎を引く

顎が上がっていると体が後ろ向きに引っ張られてしまい、体が鉄棒から遠ざかってしまうため、バーを乗り越えるのが難しくなります。
ですから、膝とひじを曲げるタイミングで顎をしっかりと引いておきましょう。

プルアップ(チンニング)との違い

チンニング(懸垂)

プルアップ(チンニング)(懸垂)

プルアップは主に上腕二頭筋や上腕三頭筋など、腕の筋肉を育てるうえで大変効果的なトレーニングです。

一方、マッスルアップはこれら腕の筋肉に加えて、肩の筋肉や背中の筋肉まで広い範囲に効かせることができます。
そのため、プルアップと比較してより負荷の大きなトレーニングといえるでしょう。

プルアップでは鉄棒を胸の高さまで持っていくという動作を繰り返します。
その際、腕にしっかりと負荷がかかるよう、膝は後ろ側に組んで曲がらないようにするというのがセオリーです。

一方、マッスルアップは鉄棒の上まで体を引き上げるため、膝の曲げ伸ばしを利用して重心移動を行っていきます。

プルアップはグリップが逆手でもトレーニングが可能です。
一方、マッスルアップは少なくともどちらか一方が順手のグリップになっていないと体を持ち上げることができません。

これも2つのトレーニングに関して明確な違いと言うことができるでしょう。

効果と発達する筋肉部位

マッスルアップの効果と発達する筋肉部位

マッスルアップは上半身のほぼすべての筋肉を鍛える効果があります。特に、体を持ち上げるチンニングで腕と背中の筋肉、バーを乗り越えるディップスで肩と胸周りの筋肉が強く刺激されることでしょう。

その効果をチェックしてみましょう。

肥大化部位広背筋や三角筋、上腕二頭筋と上腕三頭筋が発達する

広背筋の解剖学図

広背筋

マッスルアップではチンニングの動作で体を強くひきつける際に広背筋こうはいきん僧帽筋そうぼうきん上腕二頭筋じょうわんにとうきんに大きな負荷がかかります。
一方、ディップスで体を引き上げて固定する時、肩の三角筋さんかくきんと腕の上腕三頭筋じょうわんさんとうきんに強い刺激が入ってパンプするでしょう。

広背筋の機能について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考に読んでみてください。

効果①上半身のシルエットが美しくなる

ラットプルダウンで背中を効率よく鍛えるコツ

上半身の印象は肩と背中の筋肉の大きさに左右されます。
マッスルアップはどちらの筋肉にもしっかりと負荷をかけて筋肥大を促すことが可能です。

特に、肩回りの三角筋が大きくなると、上半身の逆三角形が強く強調されて、後ろ姿のシルエットが美しくなります。
一方、大胸筋が大きくなると正面の立ち姿に迫力が出て逞しい印象を与えることが可能です。

効果②体幹が強化される

体幹強化で腹筋がシックスパックにポッコリお腹さよなら

体を引き上げたり、バーの上で体をしっかりと静止させたりするためには、強いインナーマッスルが必要です。
マッスルアップをコンスタントに行えるようになると、インナーマッスルが強化されて体幹が安定するので、ストレートネックや猫背のような悪い姿勢になりにくいというメリットがあります。

効果③少ない回数で筋肥大効果が期待できる

肩幅が大きくなりたくましい上半身

このトレーニングは全身運動で負荷が非常に大きいので、わずかな回数を行うだけでも筋肥大効果が期待できます。
自重だけではもの足りないと感じるようになったなら、ベルトでおもりを下げてさらに負荷の高いトレーニングを施行することが可能です。

加えて、上腕二頭筋じょうわんにとうきん上腕三頭筋じょうわんさんとうきん大胸筋だいきょうきんは筋肥大をしやすいので、トレーニングの効果を視認しやすいというのも大きなメリットといえるでしょう。

応用編

マッスルアップを応用したやり方もご紹介します。
背中や腕の筋肉を違った角度で攻めたい方はぜひこちらのトレーニング種目も参考にしてみてください。

また、女性や初心者で筋力がない方でも行える鍛え方もあります。

応用①チンニング(懸垂)|別名プルアップ

チンニング(懸垂)|別名プルアップ

チンニング(懸垂)|別名プルアップ

姿勢
  1. グリップを順手(手の甲が上を向いた握り方)で握ります。
  2. 肩幅よりやや広めにセットします。
  3. ぶら下がります。
方法
  1. グリップを強く握りすぎないように注意してカラダを持ち上げていきます。
  2. バーが胸の正面くらいにくるまで持ち上げます。
回数

10回×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • グリップを握りこみすぎると握力がかなり疲労してしまい背中への刺激を届けにくくなってしまいます。
  • なるべく上腕二頭筋(力こぶ)と広背筋を意識して行いましょう。
  • 広背筋の上部に刺激を送ります。
効果
  • 広背筋の上部に刺激を送る
  • 背中の広背筋を刺激し、筋肥大させる
  • 逆三角形の背中を作る
  • 背中や腕、肩の余分な脂肪を燃焼させる
  • 肩甲骨周辺の筋肉に刺激
  • 上腕二頭筋を大きくさせ、力こぶを作る

当筋トレ効果のある筋肉各種
#広背筋 #上腕二頭筋 #大円筋 #小円筋 # 

詳細記事

応用②チンアップ

チンアップ(懸垂)グリップを肩幅にセット

チンアップ(懸垂)

姿勢
  1. グリップを逆手(手の甲が正面を向いた握り方)で握ります。
  2. 肩幅程度にセットします。
  3. ぶら下がります。
方法
  1. グリップを強く握りすぎないように注意してカラダを持ち上げていきます。
  2. バーが胸の正面くらいにくるまで持ち上げます。
  3. 筋力でコントロールしながらゆっくりと下ろします。
  4. この動作を繰り返しましょう。

回数

10回×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • 通常のチンニングよりも上腕二頭筋の刺激も大きくなります。
  • グリップを握りこみすぎると握力がかなり疲労してしまい背中への刺激を届けにくくなってしまいます。
  • なるべく上腕二頭筋(力こぶ)と広背筋を意識して行いましょう。
効果
  • 上腕二頭筋を大きくさせ、力こぶを作る
  • 太い腕を作る
  • 広背筋の上部に刺激を送る
  • 逆三角形の背中を作る

当筋トレ効果のある筋肉各種
#上腕二頭筋 #広背筋

応用③ワンアームプルアップ

ワンアームプルアップ|片手懸垂(上腕二頭筋)

ワンアームプルアップ|片手懸垂(上腕二頭筋)

姿勢
  1. 方手でバーを握ります。
    グリップを順手(手の甲が上を向いた握り方)で握ります。
  2. ぶら下がります。
方法
  1. 上腕二頭筋を意識しながらバーと胸を引き寄せていくように引き上げます。
  2. バーが胸の正面くらいにくるまで持ち上げます。
  3. 反対の腕も同様に行いましょう。
回数

6回×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • グリップを握りこみすぎると握力がかなり疲労してしまい背中への刺激を届けにくくなってしまいます。
  • なるべく上腕二頭筋(力こぶ)と広背筋を意識して行いましょう。
  • 上体がブレないように、体幹にも意識を置いて行いましょう。
  • 通常の両手で行うチンニングより上腕二頭筋を集中して鍛えるのに適した自重トレーニングです。
  • 脚をクロスさせると安定しやすくなります。
効果
  • 上腕二頭筋に刺激を送る
  • 上腕二頭筋を大きくさせ、力こぶを作る
  • 背中の広背筋を刺激し、筋肥大させる
  • 逆三角形の背中を作る

当筋トレ効果のある筋肉各種
#上腕二頭筋 #広背筋 #大円筋 #小円筋

応用④ワイドグリッププルアップ

手を肩幅よりも広く開いてバーを握り、広背筋を中心に背中の筋肉を効果的に鍛えることができます。

ワイドグリッププルアップ

ワイドグリッププルアップ

姿勢
  1. 棒につかまります。手の幅は肩幅よりも広く、手のひらは自分の方を向いています。

方法
  1. 腕を伸ばし、体を引き締めます。背中を丸めたり、腰を反らしたりしないように気をつけましょう。
  2. 肘を曲げながら、背中を使って身体を上げます。胸を棒に近づけるようにします。
  3. 上まで上がったら、一瞬停止します。
  4. ゆっくりと肘を伸ばして身体を下げます。脇を締めて下降するようにしましょう。
  5. 下まで降りたら、これを繰り返します。
回数

10回×2セットずつ(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • 背中を意識して引き上げることが重要です。肩や腕だけで引き上げないようにしましょう。
  • 初めての方は、自分の力量に合わせてレップ数を調整しましょう。
  • 棒をつかむ場所が広くなるため、肩や肘の負担が大きくなります。無理をせずに行いましょう。
効果
  • 背中の広範囲な筋肉を鍛える効果がある。特に広背筋、僧帽筋、菱形筋、大円筋などの筋肉が重点的に使われる。
  • 上腕三頭筋や前腕筋も鍛えることができる。
  • 姿勢改善に効果がある。背中の筋肉が鍛えられることで、姿勢が改善される。
  • 脂肪燃焼効果がある。ワイドグリッププルアップは全身運動であり、筋肉を増やすことで基礎代謝が上がり、脂肪燃焼効果が期待できる。
  • 体幹の安定性を高める効果がある。ワイドグリッププルアップは、体幹の安定性を維持しながら行う必要があるため、体幹の筋肉も鍛えられる。
  • スポーツパフォーマンス向上に効果がある。上半身の筋肉が強化されることで、様々なスポーツにおいてパフォーマンスの向上が期待できる。

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#広背筋 #大円筋 #僧帽筋

応用⑤ネガティブプルアップ

バーに跳びついた後、ゆっくりと下ろすことで、腕力が不足している場合でもプルアップの動作をトレーニングできます。

プルアップの効果と発達する筋肉部位

プルアップ

姿勢
  1. 棒につかまります。手の幅は肩幅よりも広く、手のひらは自分の方を向いています。
方法
  1. 腕を伸ばし、体を引き締めます。背中を丸めたり、腰を反らしたりしないように気をつけましょう。
  2. 腕力が不足している場合は、ステップなどを使って上に上がります。上まで上がったら、一瞬停止します。
  3. ゆっくりと肘を伸ばして身体を下げます。脇を締めて下降するようにしましょう。
  4. 下まで降りたらこれを繰り返します。
回数

10回×2セットずつ(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • 下降時の動作に重点を置きましょう。ゆっくりと行い、安定したフォームで降りることが大切です。
  • ネガティブプルアップの目的は、腕力を増やすことです。無理をして途中で棒から手を離してしまうようなことがないようにしましょう。
  • 腕力がついてきたら、プルアップの上昇時の動作も練習しましょう。
効果
  • 上腕二頭筋、上腕三頭筋、広背筋、僧帽筋、大円筋、菱形筋など、上半身の筋肉を鍛えることができる。
  • 筋力が向上することで、肩甲骨の安定性が増し、姿勢の改善につながる。
  • 肘を伸ばす動作が腕力に直結するため、腕力の向上に効果的である。
  • 負荷をかけることができるため、トレーニング効果が高く、筋肉量を増やすことができる。
  • 肩や肘への負担が少なく、関節に優しいトレーニング方法である。
  • 腕力がつくことで、他の種目でも力強いパフォーマンスを発揮することができる。

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#上腕二頭筋、#上腕三頭筋、#広背筋、#僧帽筋、#大円筋、#菱形筋

応用⑥ウェイトドプルアップ

重りをつけてプルアップを行うことで、より高い強度でトレーニングできます。

ウェイトドプルアップ

ウェイトドプルアップ

姿勢
  1. ベルトにウエイトプレートを装着し、自分の体重に加えて負荷を増やします。
方法
  1. プルアップバーに片手を握り、もう片方の手でベルトをつかみます。
  2. 両足を浮かせ、上体を引き上げながら、肘を後ろに引きます。
  3. 顎がバーの高さを超えたら、一瞬停止します。
  4. ゆっくりと上体を下げ、肘を伸ばします。
  5. リピートして、セットを繰り返します。
回数

10回×2セットずつ(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • 十分な筋力が必要:ウェイトドプルアップは、負荷を加えたプルアップであるため、十分な筋力がない場合は、肩や肘、腕などの怪我のリスクが高まります。初心者は、まずは自重のプルアップから始めて、徐々に筋力を増強してからウェイトドプルアップに取り組むことが重要です。

  • 正しいフォームを維持すること:プルアップ中に背中を反らせたり、上半身を揺らしたりすると、怪我をするリスクが高まります。正しいフォームを維持するために、背中をまっすぐに保ち、腕を完全に伸ばしてから引き上げるようにしましょう。

  • 負荷の増加に慎重に取り組むこと:ウェイトプレートを増やすことで、負荷を増やすことができますが、急激な負荷増加は怪我を引き起こすことがあるため、慎重に取り組むようにしましょう。負荷を増やす前に、自分自身の筋力レベルに合った負荷増加の方法を確認しましょう。

  • 加重用の装備について注意すること:ウェイトドプルアップに取り組む場合は、専用のベルトやチェーンを使用して、ウェイトプレートを装着する必要があります。しかし、安全な装備でないものを使用すると怪我を引き起こすことがあるため、正しい装備を使用するようにしましょう。

効果
  • 背中の筋肉を強化する:ウェイトドプルアップは、広背筋や僧帽筋、上腕三頭筋など、背中の筋肉を効果的に強化することができます。
  • 上腕の筋肉を強化する:ウェイトドプルアップは、上腕二頭筋や上腕三頭筋など、上腕の筋肉を効果的に強化することができます。
  • グリップ力を向上させる:ウェイトドプルアップは、グリップ力を向上させることができます。重いウェイトを持ち上げるためには、強いグリップ力が必要です。
  • 体幹を強化する:ウェイトドプルアップは、核筋を強化することができます。ウェイトを持ち上げるためには、上半身の安定性が必要であり、核筋を強化することが重要です。
  • 筋力の向上:ウェイトドプルアップは、筋力を効果的に向上させることができます。ウェイトを加えることで、より高い負荷でトレーニングすることができ、より強力な筋力を獲得することができます。

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#上腕二頭筋、#広背筋、#僧帽筋、#大円筋、#菱形筋

応用⑦アシストプルアップ(初心者や女性向け)

マシンを使って、一部の体重を支えながらプルアップの動作を行うことで、女性や初心者の方でもプルアップのフォームを身につけることができます。

アシストプルアップ

アシストプルアップ

姿勢
  1. アシストプルアップマシンやバンドを使って、足をのせます。

方法
  1. 手のひらは自分の方を向き、肩幅よりも少し広めのグリップで棒を握ります。
  2. 腕を伸ばし、肩甲骨を引き締めます。
  3. 膝を曲げないように、足の裏をつけたまま身体を引き上げます。胸を張り、背中を丸めないようにします。
  4. 棒を下ろして、ゆっくりと腕を伸ばします。
  5. これを繰り返します。
回数

10回×2セットずつ(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • アシストプルアップは、プルアップのフォームや筋力を身に付けるためのトレーニング方法であるため、無理をして棒から手を離してしまうようなことがないようにしましょう。
  • アシストの量を調整することができるため、自分の力に合わせてトレーニングを行うことができます。
  • 足を載せる場所やアシストの種類によって、トレーニング効果や負荷が異なるため、自分に合ったアシスト方法を選びましょう。
  • アシストプルアップの目的は、筋力やフォームを身に付けることです。適度な負荷で行い、徐々に負荷を増やしていきましょう。
  • ?
効果
  • 背中や上腕二頭筋を主に鍛えるため、筋力アップに効果があります。
  • アシストを利用することで、自重のプルアップに比べて負荷が減り、初心者でも安全に練習することができます。
  • プルアップのフォームを習得するためのトレーニング方法であり、正しいフォームを身に付けることで、プルアップの効果を最大限に引き出すことができます。
  • 肩甲骨を引き締めるトレーニングになるため、姿勢改善にも効果があります。
  • アシストプルアップを行うことで、グリップ力の向上や、肘や肩の関節可動域の向上など、様々なトレーニング効果が得られます。
  • アシストプルアップは、負荷の調整が簡単であるため、自分のレベルに合わせたトレーニングができます。

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#上腕二頭筋、#広背筋、#僧帽筋、#大円筋、#菱形筋

おすすめの器具

マッスルアップを行うにあたって以下の器具が必要です。
その中でも私が使ってよかったと実感している器具を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

マッスルアップで必要な器具

グリップグローブ

ダンベル使用の際はグリップグローブがおすすめ

ダンベル使用の際はグリップグローブがおすすめ

器具を使う際に、グローブの着用を推奨しています。
グリップグローブは器具との滑りを防止してくれるため、安全に筋トレに励むことができます。

また、グリップ力が高いグローブをつけることで、余分な握力を使わず、狙った筋肉へトレーニングすることができます。

そして、何より手の平を守ってくれます。
グリップグローブを使わずに、筋トレや鉄棒などを行っていると、マメが出来たり、指や手の平の皮が硬くなってしまいます。

グリップグローブ

おすすめのグリップグローブ

安全性と機能性を考えてグリップグローブを使用した筋トレをおすすめします。
お手頃で丈夫なグリップグローブのおすすめも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

トレーニング後のケア

筋トレ後の背中ストレッチ

トレーニング後のストレッチケアも大切です。
疲労を残さないことが、長く続けられる秘訣です。

ケア方法として、マッサージとストレッチの順番もポイントです。
基本的にマッサージを行ってから、ストレッチをした方が筋肉はほぐれます。

急に筋トレで縮んだ筋肉を伸ばすより、一旦、手でマッサージをしたりフォームローラーを利用してほぐしてから、ゆっくりストレッチで伸ばしていきましょう。

今回ご紹介したトレーニングは、主に背中や腕の筋肉です。
マッスルアップをした後の腕や背中をしっかりケアしておきましょう。

背中のケア①ローラーを使って背中の筋膜リリース!

【消音】 タップしてフィットネス動画を見る (#Q_IMG_3570)

姿勢
  1. 背中にフォームローラーをはさみ仰向け姿勢
方法
  1. 両手を頭の後ろで手を組む
  2. 背中のフォームローラーを転がし凝りをほぐす
回数

5往復×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • 極力チカラを抜き、息を吐きながら行うことでほぐれる効率が高まる
効果
  • 丸まった背中を正しい姿勢に改善
  • 背中の疲れ解消
  • 背骨の弾力を作る
  • 脊髄反射作用を高める

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#最長筋

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北野 優旗

セルフでほぐすのにはグリッドフォームローラーがおすすめです!
カラダの部位に合わせていろいろな使い方ができて、気持ちいいです!

背中の筋膜リリース!ローラーストレッチで背骨の弾力性を高める

背中をほぐす筋膜リリース

グリッドフォームローラー本体・付属品

グリッドフォームローラー

使い方、特徴、機能性など、もっと詳しく商品を知りたい方は、下のページで紹介していますので、参考に読んでみてください↓↓↓

背中のケア②肩入れストレッチ

【消音】 タップしてフィットネス動画を見る (#16)

姿勢
  1. 足を左右に大きく広げ、腰を落として中腰にしゃがむ
  2. 両手を膝に当てる
方法
  1. 腕を突っ張りながら肩を内側に入れて、背中をねじる
  2. ゆっくり息を吐きながら行うことで肋骨にも効果的
回数

3呼吸ゆっくり×3セット(セットの間隔は1分程あけましょう)
左右交互にゆっくり行う

ポイント
  • ゆっくり吐きながら行うことで、効果的なストレッチとなる。
  • しっかりと脚を開くことで、股関節にも有効
効果
  • 背中(肩)から股関節まで全身を一度にほぐすことができる。
  • 呼吸を組み合わせることで、肋骨周辺の筋肉や関節にも効く。
  • 股関節の柔軟性が向上
  • 背中の広背筋群のストレッチ
  • 肩甲骨周辺の小さな小筋群にも効果的
  • 肋骨のインナーマッスルまでほぐすことができる

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#小円筋 #大円筋 #肩甲下筋 #広背筋 #僧帽筋 #外肋間筋 #内肋間筋 #内腹斜筋 #外腹斜筋 #長肋骨挙筋 #短肋骨挙筋 #大内転筋 #長内転筋 #短内転筋

胸のケア③上腕二頭筋ストレッチ

【消音】 タップしてフィットネス動画を見る (#68)

姿勢
  1. 壁の横で立位姿勢
方法
  1. 親指を上にして壁に手を当てます
  2. 体と顔を反対方向へ回します
  3. 上腕二頭筋上腕筋などの腕の筋肉以外にも大胸筋小胸筋などの胸の筋肉も連動して伸びます
回数

15秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)
反対も同様に行いましょう

ポイント
  • 親指を上にすることで、上腕二頭筋上腕筋がしっかりと伸びます。
  • ゆっくりと息を吐きながら行いましょう。
効果
  • 腕や胸の疲れ、だるさ解消。
  • 腕の血行が促進され二の腕シェイプアップされます。
  • 女性の場合は、胸の形も整いバストアップも期待できます。

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#上腕筋 #上腕二頭筋 #大胸筋 #小胸筋 #鎖骨下筋

安全と注意事項

マッスルアップの安全と注意事項

マッスルアップは、すべてのレジスタンスエクササイズと同様に、効果と安全性のために正しいフォームとテクニックを必要とします。

次の安全と注意事項は、マッスルアップを正しく行い、怪我のリスクを減らすのに役立ちます。

  • 急ぎすぎない:マッスルアップは非常に難しいエクササイズであるため、無理をして急いで上達しようとすると怪我のリスクが高まります。ステップバイステップで進めることが重要です。
  • 不適切なグリップ:適切なグリップを使わないと、パフォーマンスが悪化するだけでなく、肩や手首の負傷の可能性も高まります。オーバーハンドグリップ(手のひらが自分の方を向いている)が基本的なグリップスタイルです。
  • 不十分なウォームアップ:マッスルアップは筋肉を非常に強く使うエクササイズなので、十分なウォームアップを行わないと、筋肉や関節に負担がかかり、怪我のリスクが高まります。
  • 不安定なバー:マッスルアップ用のバーが不安定な場合、フォームが乱れやすくなります。安定したバーを使用するか、必要に応じてバーを固定することが重要です。
  • 腕のみでの動作:マッスルアップは背中や肩、コアの筋肉も使うエクササイズです。腕だけで引っ張ると、十分な力が発揮されず、効果的なトレーニングになりません。
  • 下降時のコントロール:上昇するだけでなく、下降時のコントロールも重要です。急速な下降は関節への負担を増加させ、怪我の原因になります。ゆっくりとコントロールして下降しましょう。
  • 過度なセット数と回数:初心者がマッスルアップを行う際には、過度なセット数と回数をこなすのは避けるべきです。筋肉や関節の負担を考慮し、適度な量を行うようにしましょう。
  • インストラクターなしでの挑戦:マッスルアップは技術と体力を要するエクササイズです。自己流で始めるよりも、経験豊富なインストラクターやトレーナーの指導を受けることをおすすめします。
  • 過度の自己評価:マッスルアップは上級者向けのエクササイズであり、初心者がすぐにマスターするのは難しいことがあります。焦らずに自分のペースで進めましょう。
  • 疲労時のトライ:マッスルアップは力が必要なエクササイズです。疲労している状態で行うと、フォームが崩れやすくなり、怪我の原因になる可能性があります。十分な休息を取ってからトライしましょう。

よくある質問

マッスルアップのよくある質問

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質問

マッスルアップってどんな筋肉を鍛えるんですか?

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北野 優旗

マッスルアップは主に背中の広筋、上腕三頭筋、僧帽筋、および前腕の筋肉を鍛えるエクササイズです。背中の筋肉が特に強く使われます。


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質問

逆向きのチンアップとマッスルアップって何が違うのですか?

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北野 優旗

逆向きのチンアップとマッスルアップはグリップの向きが異なります。逆向きのチンアップは手のひらが自分の方を向いていますが、マッスルアップは手のひらが外を向いています。マッスルアップはより難易度が高く、背中と上腕三頭筋をより強く使います。


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質問

マッスルアップを習得するのにどれくらいの時間がかかるんですか?

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北野 優旗

個人差がありますが、マッスルアップを習得するまでには数ヶ月から1年以上かかることがあります。初心者の場合、適切なトレーニングプログラムとコンステントな練習が必要です。十分な筋力と技術を身につけるまで焦らずに進めましょう。


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質問

マッスルアップのフォームで一番難しいポイントはどこですか?

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北野 優旗

マッスルアップのフォームで最も難しいポイントは、背中の筋肉だけを使って腕だけで引き上げることが難しいところです。正しいフォームでは、背中と腕を連動させてスムーズな動きを行う必要があります。


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質問

マッスルアップをより効果的に行うためのアクセサリーやアシストトレーニングはありますか?

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北野 優旗

はい、マッスルアップをサポートするためのアクセサリーやアシストトレーニングがあります。例えば、アシストバンドを使って体重を軽減することで、初心者でもより多くのレップ数を行うことができます。また、懸垂の代わりにマシンを使用することも考えられます。


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質問

マッスルアップとプルアップの違いは何ですか?

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北野 優旗

マッスルアップとプルアップは、グリップの向きとフォームが異なります。マッスルアップは手のひらが外を向くオーバーハンドグリップで行われるのに対し、プルアップは手のひらが自分の方を向くアンダーハンドグリップで行われます。また、マッスルアップはプルアップよりも難易度が高く、より多くの筋肉を使います。

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北野 優旗

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北野 優旗

『QITANOカラダづくりラボ』運営 / 著書。1982年1月生。順天堂大学にてスポーツ健康学を学び、保健体育教員資格取得。中学・高校・大学では陸上競技で全国2位の実績。身体均整法を取得し、整体の実技、セルフケアトレーナーを取得。2007年 三豊市にきたの均整院を開業。2015年 美脚・骨盤エクササイズグッズ「スタイルアップレグール」を開発販売。当サイトはトレーナー、整体師としての経験を基にコンテンツ情報を配信しています。
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