【名称】鎖骨下筋
【よみ】さこつかきん
【英語名称】Subclavian muscle
鎖骨の下に薄く伸びている鎖骨下筋は、神経や靭帯とつながっていて、人間の体においては、呼吸器や循環器の働きに大きく貢献している筋肉です。筋トレによって鍛えやすい筋肉というわけではないものの、普段の生活の中でしっかりストレッチをしたい筋肉です。
目次
鎖骨下筋とは
鎖骨下筋は、横隔神経や肋鎖靭帯、鎖骨や肩の関節など、様々な働きや運動に影響を及ぼす筋肉です。
また、普段からストレッチすることによって、鎖骨のくぼみをしっかりと作って美しいデコルテづくりにも貢献してくれます。
鎖骨下筋の位置(起始停止)
鎖骨下筋は大胸筋や小胸筋など胸のの深層筋の一つで、第1肋骨の所にある胸骨の端から鎖骨の下面の外側にかけて伸びています。
鎖骨下筋の解剖図を動画で簡単解説
【消音】タップして動画を見る(#32)
横隔神経とくっついていて、鎖骨下筋神経によって支配されています。
起始 | 肋骨(第1) |
停止 | 鎖骨の下面 |
神経 | 鎖骨下筋神経 |
作用 | 鎖骨を前下方に引き下げる |
鎖骨下筋の作用
基本的には胸鎖関節が外れないように、この二つの骨をしっかりと安定した位置に引き付けておく働きがあります。
鎖骨下筋は、鎖骨を前方の下方へ引っ張る作用があり、鎖骨の可動域を制限したり、鎖骨が過剰に動くことを防ぐ働きがあります。
日常生活においては、腕を大きく回したり動かした時に、鎖骨や胸骨の関節が外れないようにつなげておく役割をしています。
おすすめ書籍私がおすすめする参考書籍です。ぜひ興味のある方はご覧ください。鎖骨下筋をストレッチするメリット
鎖骨下筋をストレッチするメリットはたくさんあります。普段からストレッチしておく事によって、胸骨や鎖骨の関節を外れにくくすることができ、それによって様々な疾患を予防できるという点は、大きなメリットではないでしょうか。しかしそれ以外にも、鎖骨下筋をストレッチすることで得られる見た目のメリットもたくさんあります。
メリット鎖骨のきれいなくぼみを作る美しいデコルテ
鎖骨下筋をストレッチすることによって、鎖骨と胸骨を正常な位置に安定させることができます。
そうすると、鎖骨の前傾を予防できたり、左右のバランスが改善できます。その結果、鎖骨の部分にきれいなくぼみを作ることができ、デコルテ部分をより美しく見せることが可能となります。
メリット左右の胸のバランスを整える
鎖骨下筋をストレッチすることで、肋骨や胸骨、鎖骨にかけてのずれが改善でき、左右のバランスが整いますし、肋骨が引き上げられることによって胸全体の引き上げ効果が期待できます。
姿勢が悪いと、左右の胸の位置が微妙にずれやすくなってしまいますが、この筋肉をストレッチすることによって骨格のバランスが改善でき、胸のバランスも左右のばらつきがなくなります。
大胸筋を鍛えて、おっぱいを大きくバストアップしたい方はこちらの記事も参考にして下さい。
メリット猫背姿勢を改善
鎖骨下筋を鍛えることによって、鎖骨と胸骨、そして肋骨を正常な位置へと改善できます。猫背の姿勢は、鎖骨や肋骨が前傾していることによっておこる症状ですが、骨格のバランスが改善できれば姿勢をよくすることにつながり、猫背の改善効果が期待できます。
メリット胸と肩の動きの連動がスムーズになる
この筋肉をストレッチなどで鍛えてあげると、繋がっている鎖骨や肋骨、胸骨の動きがスムーズになります。
スムーズになることによって骨格のゆがみやズレを矯正することができますし、動きがスムーズになるので、可動域を広くすることにもつながります。
鎖骨下筋のストレッチ方法
動画で分かりやすくストレッチ方法を解説
鎖骨のバランスを整えるストレッチ
【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#46)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 左右10回×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
鎖骨の可動域を広げるストレッチ
【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#48)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 10秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
鎖骨のくぼみを作るストレッチマッサージ
【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#84)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 左右20秒ずつ×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) 反対側も同様に行いましょう |
ポイント | |
効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
壁を使って鎖骨~胸元(大胸筋)のストレッチ
【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#68)
姿勢 |
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方法 | |
回数 | 15秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント | |
効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
寝ながら簡単に鎖骨周りの筋肉を伸ばす
【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#70)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 15秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
鎖骨下筋ストレッチのまとめ
鎖骨下筋は、鎖骨や胸骨、肋骨の動きに大きく関係している他、呼吸機能や循環機能などにも影響を及ぼす筋肉です。
ストレッチをする事によって骨格のずれやゆがみを矯正でき、猫背を改善できたり、姿勢をよくすることで美しいデコルテメイク効果が期待できるなど、たくさんの見た目効果を得ることが可能となります。
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