北野 優旗
こんにちは、身体均整師&パーソナルトレーナーの北野です。
普段の歩き方をすこし変えるだけで、美脚効果があるってご存じですか?
歩くときも座っているときも美脚のキホンは変わりません。
今回は重心の使いかたにポイントをおき、美脚をつくる歩き方をご紹介します。
目次
美脚の歩き方は重心が9割
美脚を生む歩き方は足裏の重心移動がポイントです。正しい重心移動をシンプルにこなすには、チカラの入れ方が重要。
まずは足の裏を意識します。
つま先を外に15°開きましょう。
時計の11時と1時の方向くらい。この角度を常に意識して歩きます。
ただし、開きすぎてガニ股にならないよう気を付けてください。
重心は「かかと~親ゆび」へ
基本形ができたところで、いよいよ足裏の重心移動です。
「かかとから着地して→足の中心→親指」にかけて体重をかけます。
青色矢印が重心移動で、赤色の3点はカラダを支える場所です。
足を踏み出すとき、片足だけで支える瞬間がありますよね。このとき重心が親指にあれば、カンタンにバランスがとれます。
そのまま親指の腹で足を押しだし、逆足のかかとを着地させます。
親指に体重がかかる時は太ももの内側が使われています。内ももの筋肉を鍛えると引き締まるので美脚に。
たったこれだけですが、出来ていない人が多いのでぜひ意識してみてくださいね。
普段の積み重ねが美脚をつくってくれますよ。
太ももの内側にチカラが入る
内ももの内転筋群(薄筋、長内転筋、大内転筋、短内転筋)が自然に使えるようになったところで、さらに効率を高めて骨盤がしまったヒップアップも狙いましょう。
脚が交互にすれ違うとき、太ももと太ももが触れるくらいのイメージで歩きます。
もっというと太ももの裏と裏が当たるくらい。実際には当たりませんが、それくらい意識するとかなりチカラが入ります。
ただし、つま先が開き過ぎないよう気を付けて。先ほど述べたようにつま先は常に15°を意識します。
内ももにかなり効くのが実感できるでしょう。これが美脚のキホンです。
重心の使い方をおさらい
1.つま先を15°ずつ開く
2.かかと→真ん中→親指 へ重心移動
3.親指の腹で押し出す
4.逆足のかかとを着地させる
→2にもどる
さらに美脚になる歩き方は、太ももの裏と裏が当たるくらい意識します。
※ガニ股になりやすいので、つま先の角度に注意!
最初は3歩あるくのも難しいかもしれませんが、毎日できるときにやってみましょう。
歩き方がステキな人は好印象
足裏と内ももをうまく使えれば重心が安定します。体のバランスがとれると、一本のライン上をしっかり踏みしめながら歩けます。
モデルさんがランウェイを歩く、あの感じです。
足元から続く一本のラインが意識できれば、キレイな歩き方になります。目線をやや上にして歩くと、美しい雰囲気があふれ出るでしょう。
まわりの反応もガラっと変わるハズです!
悪いクセが無意識にでていませんか?
今までは脚の重心が外側にあったので、2本のライン上を歩いていたでしょう。右足と左足それぞれのラインを歩く感じです。
これでは重心が外側にあるので、太ももの前や外側ばかりを使います。太ももの前(大腿四頭筋)と外側は筋肉がつきやすく太りやすく、美脚から遠ざかってしまうのです。
反対に、太ももの内側は引き締め効果があるのでどんどん美脚に。
さらに太ももの裏と裏が当たるくらい意識して歩くと、お尻の筋肉(大殿筋、中殿筋)にも効きます。
お尻の筋肉を鍛えると、お尻のトップが上がってヒップアップ効果に。
お尻の垂れは脂肪が原因ではなく筋肉なので、お尻の脂肪は落とさずそのまま使うことができます。
疲れたら効いている証拠!
今ここで4~5歩あるいてみましょう。いつもと違う筋肉に効いていれば、美脚に近づいている証拠。
意識して歩くときは人に見られる場所がオススメです。
横断歩道とか、駅のホームとか、改札を出た後とか。
歩き方は性格にも表れ、性格や内面は歩き方にでます。歩き方が美しいとステキな印象を持たれるので、あなた自身も感じるハズ。
楽しく美しく歩けるように、一緒に頑張りましょう!
体のバランスがとれたら疲れない
重心が安定すると、ゆっくり歩いてもふらつきません。
例えばローヒールを履くともどかしくなったり、早く歩いてバランスを取ったりする方は重心の使い方が間違っているかも。
ローヒールを履くときこそ、ご紹介した歩き方をやってみてください。体のバランスがうまくとれてラクに歩けるハズです。
当院の患者様には、出かけたときに駐車場の一番奥から歩く方がいます。
普段から歩く機会を作っていくうちに、歩くのが楽しみになったそうです。
いつもよりひと駅手前で降りて歩いて帰る人も。
正しい歩き方が身に付くと、たくさん歩いても疲れないようになりますよ。
間違った重心は体がアンバランスに
間違った重心の使い方をするとO脚や猫背がクセになってしまいます。
足の裏から頭までの筋肉は、それぞれがつながって連動しています。最初に重心がかかる足の裏次第で、体の負担も違ってきます。
悪いクセが続くと、年齢を重ねたときにつらい思いをするかもしれません。
ご紹介した歩き方と同じように、脚を外旋させるエクササイズも美脚効果があります。
写真のように、ふだん眠っている筋肉を呼び覚ますと、姿勢の保持からキレイな体まで作ってくれます。
ズボラな現代社会に、1日たった3分の簡単エクササイズ!
内ももだけではなく、お尻・おなか・骨盤の筋肉まで丸ごと鍛えられます。
毎日歩くからこそ大切
内ももを鍛えておけば、年齢を重ねても足が上がりやすく歩幅も小さくなりません。
高齢者が転ぶと大ケガになるので、若いときから予防もできて一石二鳥ですよ。
さて、今回はかかとから着地して重心移動がスムーズになりました。歩く以外にも、私たちが当たり前のようにこなす動作があります。
それは、階段を上がること。
階段の上がり方でも、間違った重心の使い方をしているかもしれません。やってはいけない「4つの行動」を知っておきましょう。
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