二の腕の部分痩せトレーニングは無意味!実験研究論文を解説

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北野 優旗

こんにちは、身体均整師&パーソナルトレーナーの北野です。
今回は 二の腕の部分痩せは本当にできるのか?米国研究論文をもとに解説します。

運動不足や加齢で、ぽっこりお腹や二の腕のたるみが気になり出して、筋トレを始めた経験をもつ人もいると思います。
前回は、研究論文から腹筋の筋トレでぽっこりお腹を解消することはできないという内容でした。

では、二の腕に関しても部分的な運動で二の腕を引き締めて痩せることはできるのでしょうか?
二の腕に関しても部分的な筋トレ実験を行った研究論文をもとに解説していきたいと思います。二の腕は部分的に痩せるのか実証研究

二の腕の部分痩せ実験を行った研究論文

Subcutaneous Fat Alterations Resulting from an Upper-Body Resistance Training Program
上半身の筋力トレーニングプログラムに起因する皮下脂肪の変化

著者:MATTHEW KOSTEK, LINDA PESCATELLO, RICHARD SEIP, et al
出版物:Medicine & Science in Sports & Exercise
出版社:Wolters Kluwer Health, Inc.
日付:Jul 1, 2007

【概要】男女104名の片腕トレーニングで左右差比較

腕を使うスポーツを行っていない者104名の被験者(男性45人、女性59人)の筋力トレーニング前後の皮下脂肪測定値を比較しました。

トレーニング方法を示す図
トレーニング方法を示す図( ”引用:Medicine & Science in Sports & Exercise” )
方法
片腕だけ二の腕の筋トレを12週間行い、筋トレをしていない腕と比較。

➊測定トレーニング前
➋トレーニング12週間
➌測定トレーニング後

測定方法
左右の二の腕の脂肪厚、脂肪量、筋断量を計測する。

脂肪厚機材(キャリパー)でつまんだときの脂肪の厚さ
脂肪量MRIで撮影した脂肪の体積
筋断量MRIで撮影した筋肉の体積

トレーニング内容
片腕のみのアームカール、キックバック等5つの筋力トレーニング。

上記の検証実験を実施したうえで、左右の腕の脂肪を比較する。
トレーニング有の腕のみ脂肪が減ってい場合、部分痩せは「する」と解釈できる。
トレーニング有の腕でも、トレーニング無の腕でも脂肪が減っていた場合は、部分痩せは「ない」と解釈できる。

二の腕の筋肉量は肥大するが、部分痩せ効果はない

【結果】上半身の筋力トレーニングプログラムに起因する皮下脂肪の変化

脂肪厚(つまんだときの厚さ)

脂肪厚(つまんだときの厚さ)
脂肪厚(つまんだときの厚さ) ”引用:Medicine & Science in Sports & Exercise”
男子トレーニング有 -1.3㎜
(有意な減少)
男子トレーニング無 -0.3㎜
女子トレーニング有 -0.8㎜
女子トレーニング無 -0.6㎜
脂肪厚機材(キャリパー)イメージ画像
脂肪厚機材(キャリパー)イメージ画像

男子の減少量は有意な左右差あり

脂肪量(MRI)

脂肪量(MRI)
脂肪量(MRI)”引用:Medicine & Science in Sports & Exercise”
男子トレーニング有 -16.1 ml
(有意な減少)
男子トレーニング無 -11.9 ml
(有意な減少)
女子トレーニング有 -17.5 ml
(有意な減少)
女子トレーニング無 -15.1 ml
(有意な減少)

男女共に有意な左右差なし

筋量(MRI)

筋量(MRI)
筋量(MRI) ”引用:Medicine & Science in Sports & Exercise”
男子トレーニング有 +93.0 ml
(有意な増加)
男子トレーニング無 + 3.2 ml
女子トレーニング有 +60.3 ml
女子トレーニング無 + 3.7 ml

男子の増加量は有意な左右差あり

その他統計結果

脂肪厚(つまんだときの厚さ)の減少量と脂肪量(MRI)の減少量には有意な相関なし
(女子のトレーニング有のみ、弱い相関あり)

【結論】筋肉量は増大するが、脂肪量の減少は認められない

トレーニング結果より、二の腕のトレーニングにより、上腕二頭筋上腕三頭筋の筋肉量は増大しましたが、
二の腕の部分痩せは効果があったかというと、脂肪は、減少した結果になりましたが、左右の両方の腕で脂肪が減少したのです。

たるんだ二の腕(ぷよぷよ)もし、「部分痩せができる」ということであれば筋トレをした側の腕だけだ痩せている結果にならなければ整合性が取れません。

おそらく、運動によるエネルギー消費で体全体的な体脂肪の減少が見られた結果、両腕の脂肪減少につながったのではないかと考えられます。

つまり、部分痩せというものはできなく無く、その変わり全体的に痩せていくということです。

ですから、お腹や二の腕などの、気になる部分をピンポイントで筋トレで鍛えたとしても、脂肪を減らすことは不可能ということです。

筋肉は肥大して、脂肪はそのまま残った状態は筋肉太りを起こし、余計に腕が太くなるとも考えられます。
部分痩せというのはないものなので、全身まんべんなくトレーニングを行ってキレイな体を作ることをおすすめします。

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