北野 優旗
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浅指屈筋（せんしくっきん）機能解剖学図・起始停止・働き
肘から掌に向かって長く伸びている浅指屈筋（せんしくっきん）は、手の指の第二関節を曲げる際に大きな役割を担う筋肉です。肘関節や手首の関節とも関係があり、手首のスナップを利かせる動作をする時や、指でモノを掴む際などにも必要不可欠な働きをしています。この浅指屈筋をストレッチすることで、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。
目次
浅指屈筋とは
浅指屈筋は、手首を掌の側に曲げたり、指で何かをつかむ際に大きな働きをしている筋肉で、日常生活の中でもこの筋肉を使うシーンはたくさんあります。前腕に位置する筋肉の中では比較的大きな筋肉で、ストレッチや筋トレなどによってパンプアップすることができ、太くて厚みのある前腕を手に入れることができます。
浅指屈筋の解剖図を動画で簡単解説
【消音】タップして動画を見る（#16）
浅指屈筋の位置（起始停止）
浅指屈筋は、肘から手の親指を抜かした4本の指の真ん中ぐらいまで伸びている筋肉です。上腕骨内側上顆や尺骨粗面、横骨上前部から始まり、第2中節骨から第5中節骨まで長く伸びているのが特徴です。この筋肉が伸びたり縮んだりすることによって、指の台に関節を曲げたり伸ばしたりすることができます。浅指屈筋は、円回内筋や長掌筋、尺側手根屈筋など8つの筋肉と共に、前腕屈筋群に属しています。
起始 | 上腕尺骨頭:上腕骨内側上顆、尺骨粗面 橈側頭:橈骨前面 |
停止 | 第2〜5中節骨底 |
動脈 | 尺骨動脈 |
神経 | 正中神経（C7、C8） |
作用 | 人差し指～小指のPIP関節の屈曲 肘関節の屈曲 |
拮抗筋 | 総指伸筋 |
浅指屈筋の作用
浅指屈筋には、様々な働きがあります。手首をてのひら側に向かって曲げたり、指でモノを掴む時に使う筋肉なので、日常生活の中ではこの筋肉を使う機会はとても多いと言えるでしょう。主な働きは２つです。一つは、人差し指～小指のPIP関節の屈曲。二つ目は、肘関節の屈曲となります。
浅指屈筋の手首の屈曲動作を動画で簡単解説
【消音】タップして手首の屈曲動作を見る（#D23）
手首の屈曲動作では浅指屈筋の他に、長掌筋、橈側手根屈筋、長母指屈筋、深指屈筋、尺側手根屈筋なども連動して手首の屈曲動作を行います。
※参考：Muscle Premium – Visible Body
スポーツのシーンにおいては、投げたり掴んだり、打つといった幅広いパフォーマンスの際に必要な筋肉なので、アスリートはもちろんスポーツを嗜む人なら誰でも、普段の生活の中でストレッチをするなどして鍛えてたり・ストレッチケアをしておきたい筋肉です。
おすすめ書籍私がおすすめする参考書籍です。ぜひ興味のある方はご覧ください。
浅指屈筋をストレッチするメリット
浅指屈筋をストレッチして鍛えることで、たくさんのメリットがあります。
メリット手首のスナップ力をアップできる
浅指屈筋をストレッチによって鍛えると、手首のスナップ力を高めることができます。アスリートなら、ラケットを握る力が高まりますし、手首がより安定するでしょう。また、ボールを投げる際にも、浅指屈筋が鍛えられることによってパフォーマンスの強化につながります。
メリット肘や手首のけがやトラブルの予防
浅指屈筋をストレッチして普段から鍛えておくと、手首のトラブルを予防できる効果が高まります。手首は普段の生活の中でも酷使することが多い部位の一つで、例えばパソコンのキーボードをたたいたり、ピアノの鍵盤を弾く際にも手首は曲がった状態で負荷がかかります。
ピアノの練習で手や腕の酷使
慢性的な負荷がかかり続けると、手首周囲の筋肉はオーバーワークの状態となり、痛くなってしまうトラブルとなりかねません。
メリット握力の回復
浅指屈筋は、指でモノを掴む際にも大きな役割があります。毎日のストレッチで浅指屈筋が鍛えられていると、握力を強化することにもつながり、モノを掴む際にシッカリとつかめるようになります。
ペットボトルや瓶の蓋を開ける際に使う筋肉のため、ケアすることで握力の回復が期待できます。
ペットボトルを開ける筋力
浅指屈筋のストレッチ方法
動画で分かりやすくストレッチ方法を解説
手首の屈曲筋をストレッチ
【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#40)
| 姿勢 |
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| 方法 |
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| 回数 | 30秒×2セット（セットの間隔は1分程あけましょう） |
| ポイント |
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| 効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
一度に両手首をストレッチして浅指屈筋を伸ばす方法
【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#72)
| 姿勢 |
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| 方法 |
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| 回数 | 15秒×２セット（セットの間隔は1分程あけましょう） |
| ポイント |
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| 効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
浅指屈筋ストレッチのまとめ
浅指屈筋は、肘から指の中間にかけて伸びる長い筋肉で、指を曲げで何かを掴んだり、スナップをしたり、手首を曲げた状態で何かをする動作の際に大きな役割を果たしています。ストレッチすることによって前腕全体を大きく太くでき、厚みのあるカッコいい前腕を手に入れることができます。
北野 優旗
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