【名称】頚長筋
【よみ】けいちょうきん
【英語名称】longus colli muscle
首の筋肉にもいろいろありますが、今回は頚長筋(けいちょうきん)について解説します。
実際にどんな役割を持っているのか、ストレッチするメリットは何かなどをご紹介します。
目次
頚長筋とは
頚長筋とは椎前筋を構成する筋肉の一つです。まずは、位置や主な働きについて確認していきましょう。
頚長筋の位置(起始停止)
頚長筋は、胸鎖乳突筋よりもさらに深層部の首の前側に位置しており、細かく上斜部・垂直部・下斜部の3つに分けられます。いずれも頸椎に沿って存在しています。
上斜部は、第3~第5頸椎の横突起から始まり前結節で終わります。
垂直部は第5頸椎~第7頸椎および第1胸椎~第3胸椎の椎体より始まり、終わりが第2~第4頸椎の椎体です。
下斜部の始まりは第1胸椎~第3胸椎の椎体で、終わりは第6~第7頸椎の横突起となっています。
頚長筋の解剖図を動画で簡単解説
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起始 | 上斜部:第3~第5頸椎の横突起 垂直部:第5頸椎~第7頸椎と第1胸椎~第3胸椎の椎体 下斜部:第1胸椎~第3胸椎の椎体 |
停止 | 上斜部:環椎の前結節 垂直部:第2~第4頸椎の椎体 下斜部:第6~第7頸椎の横突起 |
神経 | 頸神経叢、腕神経叢 |
作用 | 頸部を前屈させる作用 |
頚長筋の作用
頚長筋は、頭長筋や舌骨下筋群と連動して首を前に傾ける際に使われます。
また、首のインナーマッスルとして、頸椎のバランスを維持して守る役割もあります。この筋肉が正常に働くことで、首にかかる負担が軽減するのです。
頚長筋の頚・頭の屈曲動作を動画で簡単解説
【消音】タップして頚・頭の屈曲動作を見る(#D5)
頚・頭の屈曲動作では、頚長筋の他に、胸鎖乳突筋、前斜角筋、頭長筋なども連動して屈曲動作を行います。
※参考:Muscle Premium – Visible Body
頚長筋をストレッチするメリット
それでは、頚長筋をストレッチするとどんなメリットがあるか、解説します。
メリット真上に向きやすくなる
頚長筋をストレッチするメリットの一つに、首の筋肉バランスが整って真上に向きやすくなることが挙げられます。
柔軟性を取り戻すことで、首の動きがスムーズになり、真上を見ても苦痛でなくなります。
首がカチコチになって真上を向くのが難しい人も、ストレッチを続けるほど楽になることでしょう。
無理なく真上を向くことができるので、たとえば、部屋の電球を交換するときにもつらくなくなります。
首のバランスが整う(S字カーブ)
首のS字湾曲が整って、正しい姿勢になるのも大きなメリットです。
たとえば、スマホやパソコンを長時間使い続けていると、首のS字湾曲が真っすぐになってしまいます。
すると、頭の重さをうまく支えきれずに、首や肩が重くなったり違和感が出やすくなったりするのです。
リモートワークなどでずっと机に向かっていて首や肩がカチコチになっている人でも、適切にストレッチすると随分楽になります。
家事や子どもの世話でずっと下を向きっぱなしの人も、試してみてください。
頚長筋のストレッチ方法
動画で分かりやすくストレッチ方法を解説
頚長筋ストレッチの方法
【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#51)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 10秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
頚長筋(頚部)の筋膜リリース!首をローラーストレッチでほぐす
【消音】 タップしてフィットネス動画を見る (#R_MVI_1080)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 10回×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
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頚長筋ストレッチのまとめ
頚長筋をストレッチすると、首を柔軟に動かせるようになります。
長時間前かがみになる人や、猫背の人は頚長筋が固まってしまっていることが多くなります。
まずは、適切なストレッチにてよくほぐすことから始めましょう。
ただし、首の周辺は大変デリケートなので、無理をせずコツコツと毎日続けてみてください。みてください。
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