【名称】足底方形筋
【よみ】そくていほうけいきん
【英語名称】quadratus plantae
足底方形筋(そくていほうけいきん、Quadratus plantae muscle)は下肢の筋肉で長趾屈筋の補強を行います。
踵骨の足底面の内側および外側縁の筋頭から起始し、長指屈筋腱の外側縁で停止します。
目次
足底方形筋とは
人の足部・足関節は28個の骨と約30個の筋肉から構成されています。
これらの骨(関節)や筋肉が調和することで地面に適応して動作を遂行することができます。
まさに足底方形筋が大きな役割を担っているのです。
足底方形筋は、人がニ足歩行を獲得してから発達した筋肉と考えられており、そのため非常に個体差が大きいと考えられます。
足底筋群の解剖図を動画で簡単解説
【消音】タップして動画を見る(#110)
足底方形筋の位置(起始停止)
足底方形筋は長母趾屈筋や長趾屈筋に100%の割合で停止しており、母趾・足趾の屈曲作用の補助作用がある可能性があります。
足の裏にある足底方形筋には足趾だけでなく母趾の屈曲作用を補助する作用がある?
足底方形筋は、人がニ足歩行を獲得してから発達した筋肉と考えられており、そのため非常に個体差が大きく、機能的な役割についても一定の見解が得られていません。そこで本研究では、足底方形筋の機能的な役割解明のための基礎研究として、足底方形筋の個体差や周辺に存在する長母趾屈筋や長趾屈筋との関係性を解剖学的に検討しました。その結果、足底方形筋は長母趾屈筋や長趾屈筋に100%の割合で停止しており、母趾・足趾の屈曲作用の補助作用がある可能性が示唆されました。
新潟医療福祉大学の運動機能医科学研究所 論文報告
起始 | 踵骨の足底面の内側突起・外側突起 |
停止 | 長趾屈筋腱の外側縁 |
神経 | 外側足底神経(S1~S2) |
作用 | 主に第2~第5趾PIP(第2)関節の屈曲。長趾屈筋の補強。 |
足底方形筋の作用
足底方形筋の趾の屈曲動作を動画で簡単解説
【消音】タップして趾の屈曲動作を見る (#D57)
趾の屈曲動作では、足底方形筋の他に、長母趾屈筋、短母趾屈筋、虫様筋、長趾屈筋、短趾屈筋、少趾外転筋、背側骨間筋、足底骨間筋なども連動して趾の屈曲動作を行います。
※参考:Muscle Premium – Visible Body
北野 優旗
では、さっそく足底方形筋のストレッチを行ってみましょう!
足底方形筋のストレッチのやり方
動画で分かりやすくストレッチ方法を解説
疲労で硬い足裏のインナーマッスル足底方形筋をほぐす
【消音】タップしてストレッチ動画を見る (#Q_IMG_3396)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 左右20回×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
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足のアーチを作るには土踏まずを伸ばしながらツボ押し
【消音】タップしてストレッチ動画を見る (#Q_IMG_3397)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 左右20回×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
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足底筋膜(足裏)筋膜リリース!ローラーストレッチで足つぼ刺激
【消音】 タップしてフィットネス動画を見る (#R_MVI_1052)
姿勢 |
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方法 |
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回数 | 各足前後10回×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
北野 優旗
セルフでほぐすのにはグリッドフォームローラーがおすすめです!
カラダの部位に合わせていろいろな使い方ができて、気持ちいいです!
背中をほぐす筋膜リリース
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足底方形筋のストレッチ効果
足底方形筋ストレッチで柔軟性を高めると、足裏だけでなく足首やふくらはぎの血行も促進することができます。
私達の体は、どうしても重力によって体内の余分な水分や疲労物質が下りてきやすく、下腿に溜まりやすい傾向にあります。
立ちっぱなしの仕事をしている人が午後になるとふくらはぎや足裏が疲れやすいのは、そのためです。
しかし普段からストレッチをして血行促進を心がけると、リンパの流れもスムーズとなり、疲労物質が滞りづらい足を手に入れることができるでしょう。
ストレッチでは、この筋肉だけに特化してトレーニングすることはできません。
そのため、ふくらはぎから足裏にかけて全体的にストレッチをするのが良いでしょう。
足裏の疲労回復
足底方形筋をストレッチすると、足裏の柔軟性が高まり、足の裏が疲れづらくなります。
長距離を歩いたり走ったりした時でも、筋肉の柔軟性が高ければ疲労物質が溜まりづらく、疲れにくい足裏へと近づけます。
足のアーチを整える
この筋肉をストレッチしておくと、柔軟性が高くなり、足首から足裏にかけてのバランスを維持しやすくなります。
足裏には、体重などの負荷や衝撃を吸収分散する役割を持つアーチがあり、足底方形筋がアーチの維持にも貢献しています。
柔軟性がなくなると筋肉が硬くなったり筋力が低下し、アーチを正常な状態に維持できなくなってしまうかもしれません。
足底方形筋ストレッチのまとめ
足底方形筋は、長指屈筋腱に付着しており、「骨から起こり、他の筋の腱に終わる」という点が、足底方形筋の形態の特徴と言えます。
今回ご紹介した足底方形筋のストレッチを行うことで、足裏のケアが十分おこなえることでしょう。
ぜひ皆さんも足裏ケアにお役立ていただけますと幸いです。
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