【名称】第三腓骨筋
【よみ】だいさんひこつきん
【英語名称】Peroneus tertius muscle
第三腓骨筋は、足首の関節を背屈させたり、外反させたりする動作をする際に大きく関与している筋肉の一つです。
足首のストレッチで柔軟性を高めることで、足首の動きを柔軟にできたり、筋力を強化することができます。
目次
第三腓骨筋とは
第三腓骨筋は、下腿の側面についている筋肉の一つで、腸腓骨筋や短腓骨筋と共に足の関節を外にそらせる動作に貢献しています。
足関節の外反動作は、足の小指を持ち上げて足の裏を外側に向けるような動きです。
また、足の関節を底屈する際には長腓骨筋をサポートする役割を持っています。
第三腓骨筋の解剖図を動画で簡単解説
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第三腓骨筋の位置(起始停止)
第三腓骨筋は、腓骨の下側前面を起始部として、そこから第五中足骨底の背面にかけて伸びています。
この筋肉は単体で存在しているわけではなく、上部は長趾伸筋とつながっています。
長趾伸筋の下の部分が枝分かれして、一部が第三腓骨筋となっていると考えると分かりやすいでしょう。
起始 | 腓骨頭の前方下部1/3 |
停止 | 第5中足骨底 |
神経 | 深腓骨神経 |
作用 | 足の外反、足関節の背屈 |
第三腓骨筋の作用
この筋肉は、足の関節を外側に向けて外反させる動作の時に関与します。
日常生活においては、歩いたり走ったりするときに、足裏と地面が向き合うための補助を行います。
意識して使っているわけではない筋肉ですが、足関節の動きに大きく貢献しているため、毎日の生活ではよく使う筋肉と言えるでしょう。
またスポーツにおいては、足元が良くない部分で行うビーチバレーやトレッキングなどの種目でよく使う筋肉です。
北野 優旗
では、さっそく第三腓骨筋のストレッチを行ってみましょう!
第三腓骨筋のストレッチのやり方
動画で分かりやすくストレッチ方法を解説
足首を逆に内反させて外重心で固まった足首ストレッチ
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姿勢 |
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方法 |
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回数 | 30秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
片足ずつ丁寧に第三腓骨筋を伸ばす方法
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姿勢 |
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方法 |
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回数 | 左右20秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう) |
ポイント |
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効果 |
当ストレッチ効果のある筋肉各種 |
第三腓骨筋のストレッチ効果
第三腓骨筋をストレッチすると、足首の動きが柔軟になり、怪我をしにくくなります。
また、足首の可動域や柔軟性が高まることによって血行が促進され、ポカポカした脚に改善する効果も期待できます。
足首の外反動作がしやすくなる
この筋肉をストレッチすると、足の裏を外側に向けるように外反する動きが楽になります。
山道や砂漠など、足元が良くない部分での作業をする際には、この筋肉の柔軟性は、転倒防止の点ではとても重要です。
足首の柔軟で血行が促進
第三腓骨筋のストレッチによって、足首周辺の血行が良くなります。
血行が良くなることによって老廃物が溜まりづらくなりますし、代謝がアップしてポカポカします。
夏でも靴下を履かないと冷たいという人は、この筋肉を普段からストレッチすることで、解消効果につながります。
第三腓骨筋ストレッチのまとめ
足関節の外反・背屈動作に貢献する第三腓骨筋は、長趾伸筋が枝分かれして作られている筋肉です。
ストレッチすることによって足首が安定し、柔軟性を高めることができます。
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