北野 優旗
今回の記事では「活元運動」という、ひとりでに体が動く自動整体のやり方(誘導の仕方)について解説していきます。
活元運動って何?
知らなかったり、怪しい体操と誤解している方は、活元運動のメカニズムを研究論文から解説した記事を、合わせてこちらの記事を読むと理解が深まるかと思います。端的に説明すると、活元運動は脳神経学による錐体外路性運動の機能が、体の健康を保とうと働く現象です。効果やメリットまで分かりやすく解説していますので、ぜひご一読ください。
真理子
私も最初は、勝手に体が動き出して整体するなんて信じられなかったけど、このこの記事を読んで活元運動にチャレンジしてビックリ!
本当にカラダが動き出して、体の歪みを整え始めたの!
皆さんも最初は驚くかもしれませんが、ぜひ体感してみてください。
活元運動の正しいやり方
私が活元運動に出会ったのが、今から20年程前に発売された講談社の雑誌「オブラ」2003年7月号に掲載された記事です。
その記事の内容がこちらです↓↓↓
活元運動は、意識しないままに体を運動させる「錐体外路系運動」のことです。悪いものを食べたら、吐く、下痢をする、風邪をひいたらすぐに熱が出る、つまずいても転ばなくなる・・・など体の正常な状態が取り戻せます。
活元運動を誘導する体操(手順)が掲載されていました。
これを引用しながら、正しい活元運動を誘導するやり方を説明していきます。
活元を誘導する3つの体操
1.邪気を吐出する
正座をし、目をつぶってリラックスします。次に両手でみぞおちを優しく押さえて、口から息をゆっくり吐きます。
息を吐きながら体を徐々に前に倒します。老廃の気を全部吐き出すような感じで吐ききり、体を元に戻します。これを5~7回繰り返します。あくびがでたらやめてもいいです。
2.鈍った背骨をねじる
正座のまま上半身を左にねじります。背骨をのぞき込むような感じで、限界までねじります。
限界までねじったら、ぽっと力を抜いてもとの姿勢に戻ります。急に力を抜くのがポイントです。
3.体を反らす
正座のまま、今度は親指を握りしめて、口からゆっくり息を吐きながら、腕を上げつつ体を徐々に後ろに反らしていきます。
反らしきったら、奥歯をかみしめ、首から背中にぎゅーっと力を入れます。そのあとで急に力を抜きます。これを繰り返します。
そして、動き出すのを静かに待つ
手のひらを上に向けて膝に置き、目をつぶります。首や肩の力を抜いたまま垂らしておきます。
自分の背骨に息を吸い込むような感じで静かに呼吸をします。やがて体が動き出していきます。ポカーンと力を抜き、体の動きに身を任せることです。
活元運動の止め方
もし活元運動の最中に止めたくなったら、息を下腹部にためる要領で吸い込み、そのあとで「うーむ」と言い、片目ずつ開けます。
注意点と適切な環境について
活元運動の注意点として、以下の点に気を付けて行ってください。
- 体全身で大きく活元運動が起こる場合もあるので、広々としたスペースに、床にマットや布団を敷いて行ってください。もちろん畳でもOKです。
- 上記の正しいやり方を守って行ってください。
- 呼吸は小さく、静かに行います。
- 静かな場所で行うことで、集中・リラックスができ活元運動が発動しやすくなります。
- 慌てずに、ゆっくり動き出すのを待ちましょう。初心者の方は、なかなか活元運動ができないこともありますが、何度かチャレンジすることで体得しやすくなります。
- 体調が悪くなった場合は、ただちに活元運動を中止ししてください。
- 体調がすぐれない場合は、行わないようにしてください。
北野 優旗
真理子さん、皆さんどうでしたか?
活元運動はできましたか?
真理子
動きました!
最初は、動いてるのかな?って小さな動きだったけど、徐々に動きが大きくなって自分の意志とは違う何かが働いてる感じでした!
北野 優旗
その何かというのが、錐体外路というものですね。
応用として、QITANO式 活元運動は部位的に活元運動を誘導することができます。
【応用編】QITANO式 活元運動|カラダの部位ごとに活元運動を誘導する方法
北野 優旗
QITANO式 活元運動ではカラダの部位別に行うことができます。誘導方法も簡単です。
椅子に座りながら、首だけであったり、肩だけで活元運動を行うことができます。
真理子
ソファに座りながら、ぼーっとできるのは便利ですね!
全身が勝手に動き出さないから、転倒リスクもなく安全に行えますし、広い床のスペースもいりません。
初めて、活元運動にチャレンジしようとする方にも、実は向いていますね。
最初から全身が動き出すのは、怖いなぁと思う方はQITANO式 活元運動で、自分の気になる部位から初めてみるのも良いですね。
北野 優旗
症状に合わせて部位的に行う「QITANO式 活元運動の誘導方法」に興味のある方は以下のページで紹介しています。
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